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October 13, 2004

2004年10月13日

酔っ払って気が大きくなって、その勢いでどさくさにまぎれてやってくるお客さんは多い。そういう人は臭いし、一人でテンション高くて、全然話を聞いてくれないうえになかなかいってくれない。そして忘れっぽいから、指名で戻ってきてもくれない。もっともやっかいなお客さんだ。でも、「気が大きくな る」にも2種類あって、キスとか本番とか迫ってくるお客さんは門前払いだけど、「気が大きく」なってM性感にやってくるお客さんは面白い。今日のHさんも、そんなお客さんの一人で、初めてのM男体験に、不安と期待を入り混じらせてうちのお店にやってきた。のっけからまくし立てるように一人しゃべり まくる彼。つらつらと言い訳を並べる。「心臓がばくばくいってます。」とか、「まいったなぁ。」とか、「いやぁ、はじめてなんですよ。」とか、 「あ、・・・明日も来ていいですか。」とか、脈略なく同じ言葉を何度も何度も繰り返す。シャワーを浴びて、プレイが始まっても同じ調子で、言葉では言い訳を連ねるものの、お尻はユルユルだし、腰もガンガン振り出すし、全くどう考えても、初体験とは考えにくい。「嘘つく人は嫌いよ!叱って欲しいのかしら?」と迫ると、彼が、お店に来るのは本当に初めてでこれまで家で一人で鍛えてきた、と告白しはじめた。嘘かホントかはわからないけれど、彼が暗がりのなか一人で声を押し殺しながらおもちゃで遊んでいる姿を想像するにつけて私もぐっときちゃって、更に盛り上がって激しく攻める。彼は、「しまっちゃう、しまっちゃう」と繰り返す。きっと、ゆるくなっていたお尻がきゅっと締まっていく感覚を、彼なりにこれまでそう呼んできたのだと思うと、彼が家で一人で積み上げてきた時間の長さに感服する。最後に、シャワーを浴びてさっぱりした彼は、少し冷静になって、「僕の事忘れないで下さいね。僕、よく忘れられるタイプなんです。」と言って帰っていった。

投稿者 nobodymag : October 13, 2004 6:03 PM