5月1日(火)

20時30分、成田国際空港。今回上映される『Sugar Baby』(11)の撮影を担当した佐藤駿を待っている。航空会社は21時20分発アブダビ経由のエティハド航空。プレミアリーグで躍進するマンチェスター・シティのスポンサー企業らしい。機内への搭乗時刻を待ってはいたけれど、結局佐藤とは合流できないまま。しかたなくひとりフランクフルトへ向かうことに。

機内ではモニターの番組で上映されていた『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)や『リアル・スティール』(11)を見て過ごした。だけどその長いフライト時間の大半は、カードゲームの「ソリティア」につぎこんでいた気がする。モニターゲームで目が充血し始めた午前4時ごろ、ようやくトランジットでアブダビ国際空港に到着。

次の便を待っているあいだ、五反田在住で目黒シネマを重宝している旅行好きの女性と知り合う。この方とはのちに帰国便でもアブダビで偶然再会することとなる。その彼女を通じてエジプト人、イラク人、シリア人と知り合いになった。3人はどうやら紛争の問題についてかなりフランクに会話しているようだ。ところがそこにもうひとりのシリア人が介入したことで一転、シリア人同士がはげしく論争を開始。最後はそれをイラク人が仲介するという非常に面倒な展開にぼくは閉口してしまい、うっかり五反田の彼女の連絡先を聞くことさえ忘れてしまった。