5月1日(日)

12:00起床。ニッポンコネクション最終日。街は日曜日で、ほとんどの店が休みであった。サンドイッチを買い電車の中で食べつつ、こういう時は本当に月並みに「あっという間だったな」と思うものだなあと、思う。スタッフの方たちは皆良い方ばかりで、何よりも映画祭を楽しんでいるように見えた。

映画祭自体も、かなり幅のある客層で大勢の観客が来ていたし、あまり構えて映画に臨むというより何か新しいものに興味があって単純に楽しみに来ている雰囲気があった。良い意味で学園祭のような、観客とスタッフとゲストの距離の近い、とても良い映画祭だと思う。中川究矢監督『進化』(10)観る。Q&Aでは日本の若手監督たちの状況などの質問が出ていた。レセプションパーティー。主に協賛企業の方たちなどが集まっていた。ヨーロピアン・フォーマル。会場を移動、授賞式へ。

ニッポンシネマは観客投票により3位まで発表され、ニッポンビジョンズは批評家ら3人の審査員による選考で大賞のみ。授賞式に続いて原恵一監督『カラフル』(10)の上映があることもあり、会場は満員。井口昇監督の姿を見て客席から「ザボーガー!!」との歓声が。関係者挨拶の後、賞の発表となった。ニッポンシネマは3位/富永まい監督『食堂かたつむり』(10)、2位/塚本連平監督『かずら』(09)、1位/米林宏昌監督『借りぐらしのアリエッティ』(10)。続いてニッポンビジョンズの発表。審査員のトム・メスが、大賞の発表の前にとても強く印象に残った作品を1作品をここで挙げさせてほしいと、大橋礼子監督『海への扉』。とても驚いたが、隣に座っていた大橋さんの方が驚いて、なぜか笑っていた。シンプルな構成の強さを高く評価。続いて柴田剛監督『堀川中立売』(10)が大賞として発表された。そして、すべてのプログラムが終了した。皆、口を揃えてあっという間だったと呟いている。近くの店で打ち上げ。ビールをひたすらに飲む。05:00になり、気付くと6人だけになっていた。歩く。そしてみんな散り散りの方向へ帰って行った。