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July 6, 2004

『不実な女』クロード・シャブロル

[ cinema , sports ]

この映画でステファーヌ・オードランが演じるのは、「不実な女」というよりも「無関心な女」だ。映画を見ながら終始気になっていたのは、どこを見ているのかわからない彼女の瞳であり、また何を考えているのかわからないその表情だった。ミシェル・ブーケが「僕を愛している?」と彼女に聞くのは、彼女に浮気の疑いがあって、彼女が誠実さに欠けた妻だからではない。妻は無関心なのではないか。夫に対してこれといった関心もなく、...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:39 AM

『不実な女』クロード・シャブロル

[ cinema , cinema ]

犯罪には、いつも“見られる”ことへの恐怖がつきまとう。避けられない視線をどう利用するかという問題もまた、犯罪の一部である。田舎での犯罪はとりあえずこの問題から逃れやすい。それぞれの敷地から出なければ“見られる”危険性はないし、視線の範囲がある程度決まっているからだ。都市では視線は至る所にあふれている。だからこそ、都市と犯罪とは密接に関わりあい、その関係はいつもドラマティックだ。 シャブロルの映画に...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:38 AM

ラグビー テストマッチ ジャパン対イタリア

[ cinema , sports ]

小さなパントがイタリア・ディフェンス網の裏に出て、大畑の胸に収まる。トライラインまで彼を遮るものはいない。誰もがトライだと確信し、これで15-18と3点差に追い上げると信じたその瞬間、ダイビングした大畑の手からボールが転げ落ちる。インゴール・ノックオン。「またやってしもうたな」。関西弁の冗談ですむ話ではない。大畑はプロの選手だ。こんなことがあってはならないし、「やってしもうた」という軽い言葉ではす...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:36 AM