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January 6, 2005

ラグビー大学選手権準決勝
関東学院対法政
早稲田対同志社

[ cinema , sports ]

リーグ戦で一敗血にまみれた関東学院が法政にリヴェンジ。1PG差で逃げ切った(24-21)。田井中をFBに、有賀をCBに据えた春口のオプションが功を奏した。それに対して法政はリーグ戦の同じ戦い方をした。学生のゲームは、「伸びしろ」がものを言う。戦術の洗練よりも、可能性の賭ける方が結果を出しやすい。法政の敗因もそこにある。確かに森田は学生レヴェルを越えるが、森田の調子に左右されるゲームメイクはまずい。それに森田がもし今以上のプレーをしたいなら、もっと勝負に行くべきだ。得意なパスとキックを活かすためには、2回に1回はランの勝負をしておいた方が効果的だった。
そして昨年3点差で涙をのみ、その差を詰めるために練習してきた同志社。早稲田に完敗した。トライ数7-3 (45-17)だが、ゲームが決まってからの2トライはないも同然。スコアも早稲田が圧倒している。早稲田は自信のFW勝負で優位に立ち、そのままどんどんスコアを広げていった。スコアや局面では確かに早稲田が勝っているのだが、ゲームを見る限り、アルティメイト・クラッシュではないのだ。圧勝のスコアなのに個々の欠点ばかりが見える。自慢のFWでも優位ではあるが、差はほんのわずかに見える。ポゼッションを考えるとイーヴン程度だ。(圧勝とはジャパンと戦ったスコットランドやウェールズのことだ。)五郎丸のタックルはひどい。ラインブレイクできない今村もダメだ。同志社の平の方がずっと良かった。なぜなのだろう? ここでもまた学生だからだという理由が見つかる。前のゲームで出来の悪かった安藤のディフェンスが見違えるようによい。後藤のランも切れ味がある。前のゲームで悪かったところが修正されているが、前のゲームでは綻びのなかったところに綻びが出ている。本当の実力がまだないということだ。コーチに言われた欠点は補正できるが、ゲームをクリエイトする根本的な能力に劣っている。
そして日曜の早稲田対関東学院。どんなゲームになるだろう。清宮は1試合ごとに戦い方を変えると言っているが、実際には、ほとんど変わっていない。まずFWで優位に立ち、ゲームを有利に進める。今シーズンの早稲田はそれだけだ。もし関東の弱点を突けるようなゲームができれば、このチームももう一皮むけるはずだ。そして関東の弱点は、誰の目にも明らかなようにハーフ団。ここに第3列が徹底したプレッシャーをかけることができれば、スコアの差はずいぶん付くだろう。

梅本洋一