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July 28, 2006
『東京物語』小津安二郎田中竜輔
[ cinema]
ようやく夏がやってくるらしい。梅雨空が続いた7月の下旬、シネマヴェーラ渋谷では「いつもと変わらぬ103回目の夏」という素晴らしい副題のつけられた監督小津安二郎特集が始まっている。そのなかで久し振りに『東京物語』を観た。夏の映画だ。
『東京物語』を初めて見たのは冬だった気がする。スクリーンではなく自宅の小さなモニターで「見た」はずの『東京物語』と、スクリーンで、複数の観客と共にシートに体をうずめて...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 08:16 AM
July 25, 2006
『2番目のキス』ファレリー兄弟須藤健太郎
[ cinema]
ロブ・ライナーの新作がつい1ヶ月ほど前に封切られていたことを何人ぐらいの人が覚えているだろう。かく言う私も気付いたときはすでに公開は終わっており、あっさりそれを見逃したのだから、偉そうなことは言えない。主演のケイト・ハドソンがめちゃめちゃ可愛かったとはいえ、前作『あなたにも書ける恋愛小説』にはやはりいまいち乗れなかったので、秘かに新作を期待していたのだったが……。いまはどこかの二番館に回ってくる...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 10:39 PM
July 24, 2006
『カポーティ』ベネット・ミラー須藤健太郎
[ cinema]
フィリップ・シーモア・ホフマン好きの人には、とにかく見ることを勧めたい、そんな映画である。『カポーティ』は、フィリップ・シーモア・ホフマンの映画以上でも、またそれ以下でもないからだ。ポール・トーマス・アンダーソンやトッド・ヘインズなどの若手監督たちにほのかな愛情をもって起用され、名バイプレーヤーの地位を築きつつあった彼が製作総指揮を務め、主演を果たしたのが、この『カポーティ』なのである。伝記を読...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 03:56 PM
July 21, 2006
『こおろぎ』青山真治梅本洋一
[ cinema]
映画について考えられるいくつかの言辞。たとえば音声と映像でつくられている映画は、嗅覚と触覚を直接示すことはできない。映画から匂いも香りも生まれない。映画で人と人の接触を見せることはできるが、その感覚を共有するためには想像力が必要だ。たとえば極めて具体的に事物を映し出す映画が、抽象性に向かおうとするとき、そこからは人名、地名などの固有名が脱落し、人は、「男」だったり、「女」だったり、「若い人」とか...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 09:06 PM
July 09, 2006
『チーズとうじ虫』加藤治代黒岩幹子
[ cinema]
病気になった母親との暮らし、その死後の暮らしを映したドキュメンタリー映画。
この映画を見ながら、数年前に見た大橋仁の『目のまえのつづき』という写真集のことを思い出した。そのなかには、自殺未遂を起こした父親が救急隊員に運ばれる様、大量の血に染まった布団、病院の待合室、意識を取り戻した父親の眼……そんな写真がおさめられていた。
この『チーズとうじ虫』という作品も、「目のまえ」に立ち現れた肉親の生...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 11:21 AM
July 03, 2006
イザベル・ユペール×黒沢清 対談@東京日仏学院結城秀勇
[ photo, theater, etc...]
7月1日より恵比寿写真美術館にて開催の写真展のために来日したイザベル・ユペールと、黒沢清の対談が、27日の夕方に東京日仏学院にて行われた。
このふたりの出会いについては梅本洋一の『映画旅日記』にある。「日本で映画を撮るのは難しいという黒沢清に、イザベルは、「でも映画を撮りたいと思う監督と、映画に出たいと思う女優がいれば映画は一本撮れるものよ。わたしはいつもそうしてきた」と話を結んだ」。
新宿...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 12:18 AM