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December 20, 2011
『ラブ・アゲイン』グレン・フィカーラ&ジョン・レクア松井宏
[ cinema]
「長年連れ添った妻に突然離婚を告げられた中年男スティーヴ・カレルがなんとか彼女を取り戻そうとがんばる」。そんなあらすじを読んだだけでわかるけど、これは典型的なリマリッジ・コメディである。つまり冒頭でさっそく駄目になったカップルが以降、どのように再生するかが問題となる。「再生するかどうか」じゃなくて「どのように」こそが、このジャンルの焦点だ。
その点『ラブ・アゲイン』は見事。妻エミリー(ジュリ...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 12:16 PM
December 09, 2011
『カルロス』オリヴィエ・アサイヤス田中竜輔
[ cinema]
このフィルムが5時間半という時間を通じて映し出すカルロス=イリイッチ・ラミレス・サンチェスとは、もちろんかつて世界を揺るがした極左テロリストのことだ。膨大な一次資料に目を通し、俳優の国籍や使用言語にも固執し、 いくつかのシーンでは現存する資料の中に再構築されたカルロス自身の言葉をそのままに使い、実在の関係者たちと面会するにまで至ったというオリヴィエ・アサイヤスの史実に接する態度は、きわめて誠実な...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 10:37 PM
『ウィンターズ・ボーン』デブラ・グラニック松井宏
[ cinema]
ファーストカット。ああ、16ミリ!と思い、それだけで画面に釘付けになってしまったのだが、エンドクレジットで「レッド・ワンで撮影」とあった。レッドというのはこんな画面まで可能なのか。しかしいったいどうやって、どんなプロセスであんな映像になるのか。正直よくわからないので、どなたかわかる方がいたら教えてほしいです。
バーバラ・ローデンの『Wanda』(70)も、ダルデンヌ兄弟の『ロゼッタ』(99)も...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 04:16 PM
December 08, 2011
関東大学ラグビー対抗戦 早稲田対明治 18-16梅本洋一
[ sports]
ちょっと遅きに失したが備忘録として今年の早明戦について。
早慶戦でツボにはまった早稲田のワイドに振る方法とキックパスだが、早明戦の明治では毎年のことだが、ここ一番のディフェンスをシャローで仕掛けてこられると、ふたつともうまく行かなかった。もちろん強風の影響がキックパスをためらわせたかもしれない。だが、SOが狙いを定めたキックをする余裕が明治のディフェンスで与えられていなかった。さらに明治のシャ...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 12:38 AM
December 07, 2011
『トゥー・ラバーズ』ジェームズ・グレイ高木佑介
[ DVD]
ジェームズ・グレイの新作(と言っても、製作は2008年)が、先日紹介したリチャード・リンクレイターの新作と同じくDVDスルーされている。シネコンではハリウッド大作映画だけが画一的に公開されている一方で、こういった「多様」な海外作品が劇場公開すらされない事実には頭を抱えるばかりだ。たとえば、シネコンと大手配給会社が結託した「デジタル上映システム」への完全移行がこのまま推し進められていくと、弊害が巡...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 04:39 PM
December 05, 2011
『CUT』アミール・ナデリ隈元博樹
[ cinema]
鎌倉にある黒澤明、池上にある溝口健二、そして北鎌倉にある小津安二郎の3つの墓場。秀二(西島秀俊)が、黒澤の墓石の前でただ静かに「先生」とつぶやく。溝口の墓石の前では記念碑に彫られた『雨月物語』の文字を自らの指でなで合わせる。そして小津の墓石の前では「無」と彫られた一点の文字を見据え、静かに両手を合わせる。
このフィルムには、たくさんの墓場が登場する。秀二の兄の慎吾が殺されたヤクザのシマの倉庫の便所...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 11:03 PM
December 01, 2011
『僕と彼女とオーソン・ウェルズ』リチャード・リンクレイター高木佑介
[ DVD]
リチャード・リンクレイターの新作が先月からDVDスルーされている。原題は“Me and Orson Welles”。1937年のニューヨークが舞台で、オーソン・ウェルズのマーキュリー劇団の旗揚げから、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」公演の成功までの過程が、駆け出し俳優としてそこに居合わせたザック・エフロンが演じる主人公のリチャード君(!)視点で語られている。つまり、オーソン・ウェルズが引...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 04:37 AM