journal

メイン

<< previous next >>  1  |  2  |  3  |  4  |  5  |  6  |  7  |  8  |  9  | all

August 5, 2008

『トワイライトシンドローム デッドクルーズ』古澤健
田中竜輔

 現在の日本映画の実製作にかかわる状況というものがどのようなものなのか、映画監督でも何でもない一観客である私が知る由もないが、莫大な予算がかけられた信じ難い作品の予告編に対し、ただ呆然とすることにさすがに飽きてきた。もちろんそういった作品の多くを実際に見ていない怠惰故に、作品自体を全否定することなど許されるはずもないのだが、しかしそれら作品の多くに数億円という金額が費やされていると言われてもまるで...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:19 AM

June 27, 2008

成城コルティ
梅本洋一

 成城学園駅で降りたのはほぼ30年ぶりのことだ。目的は世田谷美術館分館清川泰次記念ギャラリーで開催されている、抽象画家・清川泰次が学生時代に撮影した「昭和十五年十一月十日.東京,銀座」の写真展を見るためだった。  だがせっかく成城学園で本当に久しぶりに降りたのだから、まずここで昼食を、と考え、「とんかつ椿」へ。東京の5指に入るこのとんかつの名店は、北口から徒歩10分ほどの完全な住宅地の中。おかげで...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:01 PM

June 15, 2008

『ミスト』フランク・ダラボン
結城秀勇

 どこかからほとんどなんの理由もなく異生物がやってきて人々が右往左往するこの映画を見て、『クローバーフィールド』を思い出した。この2本を私はまったく評価しないけれど、私たちがなにを見ているのかを(逆説的に)考えさせられた。  閉鎖空間となったスーパーマーケットの、ファサードに貼りめぐらされたガラス越しに襲来する怪生物を評して、女性教師は次のようなことを言う。それらはいるはずのないもの、私たちの知る...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:23 AM

June 1, 2008

バウハウス・デッサウ展@東京藝術大学大学美術館
梅本洋一

 すでに世界遺産にも登録されているからデッサウのバウハウスの校舎は、誰でもその姿を知っているだろう。シンプルなモダニズムの建築物でその縦型の広い窓からは自然光が降り注いでいる。いかにも居心地が良さそうな校舎。  ヴァルター・グロピウスの指揮の下に、カンディンスキーが、クレーが、シュレンマーが、そしてミース・ファン・デル・ローエがこの校舎に集い、この校舎周辺に新たに設計された宿舎に住まい、世界中から...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:50 AM

April 5, 2008

2007-08チャンピオンズリーグ準々決勝 1st Leg アーセナル対リヴァプール 1-1
梅本洋一

 疲労について考えている。同日に行われた別の準々決勝シャルケ対バルセロナでは、それぞれのチームが走った距離は、約100キロずつ。つまり選手ひとりが10キロずつ走った計算になる。それに対してこのゲームではそのおよそ1,5倍、つまりひとり15キロ走っている。ショートパス、ミドルレンジのパスが組み立ての中心になるアーセナルのゲームでは、ひとりの選手が走る距離はいつもこの程度だ。アーセナルの得点シーンが後...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:07 AM

February 26, 2008

マイクロソフトカップ決勝 サントリー対三洋 14-10
梅本洋一

 懸案の優勝を手にした清宮の満面の笑顔とは反対に、ぼくらは退屈のあまり訪れた眠気を払うのに精一杯。強風の中、しかも、サントリーのゲームメイクは徹底して相手の長所を消す作戦。テリトリー関係なくモールに拘り、そこからボールを出すのをどこまでも遅延させ、「ゲームを殺す」やり方。秩父宮に行かないでモニターの映像を眺めていて、トイレに行って帰っても同じ場面ではないかと思えるような展開。SHの田原は、声を出し...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:13 AM

2008シックスネイションズ フランス対イングランド 13-24
梅本洋一

 フランスのメディアの多くはワールドカップの再現を見ているようだと嘆いている。確かにイングランドのフランスの長所を消すラグビーに完全にはまって、フランスは、それまでのフレアをまったく発揮できずに敗れ去った。ゆっくりとしたゲーム運び、スクラムの制圧、ラインアウトのプレッシャー……。速度と展開を消し、FWの力勝負とPG合戦に持ち込んで勝とうとするイングランドの戦略にフランスははまりこんでしまった。  ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:10 AM

February 12, 2008

建築の記憶展@東京都庭園美術館
梅本洋一

 建築が人々の記憶に留まるためには、写真が必要である。挿絵や図版以上に写真と建築の関係は色濃い。「建築の記憶」と題された写真展の発想は正しい。東京都庭園美術館という、まるで空間それ自体が「建築の記憶」のような建物で、この写真展が開催される意義は大きいだろう。旧朝香宮邸のアールデコ建築は、その歴史的な意義はともあれ、それほど好きになれる空間ではないが、目黒区のど真ん中にこれほど静寂観溢れる場所は他に...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:48 AM

2008シックスネイションズ フランス対アイルランド 26-21
梅本洋一

 ヴァンサン・クレールの快走で26-6になった後半、マルク・リエヴルモンは、フロントローをふたり代える。第1戦でスコットランドFWに押し込まれた左プロップのジュリアン・ブリュニョーとフッカーのセルヴァの投入だ。それまでは1番がフォール、2番が百戦錬磨のスザルゼフスキ。直後にアイルランド・ボールのスクラム。案の定押し込まれるフランス。アイルランドの逆襲はここから始まった。ほぼ勝敗は決まったからもしれ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:44 AM

January 12, 2008

三越日本橋本店
梅本洋一

 運転免許の更新を東陽町の試験場でやった帰りに、久しぶりに人形町や日本橋を歩いた。  人形町から日本橋への道は、川を隔ててずっと三菱倉庫のビルがかなり長く続いている。正面からの写真は何度も見たが、背後も側面もかなりの意匠を凝らしてある。レンタル倉庫の大きな看板が「うざい」し、もっと有効活用できそうだ。周辺には日清製粉のビルが数棟あるが、一番人形町よりのビルは、使用率が低いようだ。だが、シンプルなモ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:17 PM

<< previous next >> all |  1  |  2  |  3  |  4  |  5  |  6  |  7  |  8  |  9