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March 1, 2005

ラグビー: 6 Nations 2005 フランス対ウェールズ

辛勝を続けてきたフランスがとうとう敗れた。それもホームで。この敗戦をどう受け止めるべきだろう。敗戦は敗戦として次戦に繋がる反省点を挙げて、ゲームを振り返れば済むだけの話なのだが、今回はそうも行かない事情がある。 フランスのそれまでの2連勝を喜んでいた人は、おそらくベルナール・ラポルトひとりだろう。新聞にもレアリスト的な勝利と掲載され、ラグビー最高峰のスキルや戦術を見る機会を観客は奪われていたわけで...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:33 PM

February 13, 2005

『空のオルゴール』中島らも

あの時のことはよく覚えている。2004年夏、私は三泊四日で北アルプスに挑んでいた。携帯電話の電波も入らず、世間から隔絶された数日間の後、下山して友人と連絡をとる。「何か事件でも起こったかい」という私の問に、友人はしばらく考えた後、答えた。 「…ああそうだ、中島らもが死んだよ」 私は背筋が凍るような衝撃を覚えた。そしてこれから先、自分が尊敬する人が自分より先に次々と幾人も死んでいくのかと思うと、嫌な...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:21 PM

February 3, 2005

『レイクサイド マーダーケース』青山真治

受験勉強の合宿のために用意された、湖畔の近くの別荘が映画の舞台である。撮影のためにだけ建てられたという二階立ての別荘は、その外観がはっきりと画面におさめられ、その度に、この建物の外側と内側が本当に繋がっているのかという疑いが生まれる。室内のシーンをわざわざセットにするわけはないし、外へと繋がるテラスも確かにそこにある。繋がりが見えないのは、外と中というよりも室内の一階と二階の方かもしれない。 建物...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:58 AM

January 12, 2005

西部謙司『Game of people アジアカップ ユーロ2004 超観戦記』

フットボールに関して面白い本を読んだ。W杯から2年後の昨年のフットボールは、この書物のタイトルにある2つのカップ戦が東京に住むぼくらの関心の中心だった。 湿気を伴った猛暑の重慶からマヌエル・デ・オリヴェイラの生地まで、私たちの眼差しはフットボールを追い続けた。東京にいる私たちはその眼差しを徹底して小さなモニターに置き、西部謙司は、重慶の蒸し暑さをポルトガルの乾燥を体験した。その差異はある。だが、こ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:03 AM

December 26, 2004

『シルヴェストレ』ジョアン=セザール・モンテイロ

美しい娘シルヴィアは、父の「自分の外出中は、誰も家に入れるな」という言いつけを守らず、悪魔の手を持つ旅人を家に招いてしまう。旅人はシルヴィアの妹を犯し、シルヴィアは彼の右手を切り落とす。旅人は姿を変え、シルヴィアを娶るために、彼女たちの前に姿を現す。彼は二度、彼女の夫となるが、どちらも彼女の妹に正体を見破られ、最後には命を落とす。 タイトルである「シルヴェストレ」は、シルヴィアが何者かにさらわれた...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:57 AM

December 9, 2004

『目覚めよと人魚は歌う』星野智幸

2000年に書かれた星野智幸の『目覚めよと人魚は歌う』が、11月文庫本として最刊行された。今回初めてこの作品を読んだのだが、2002年に刊行された舞城王太郎の『山ん中の獅見朋成雄』と実はとても似た作品であることに驚いた。 物語の構造が似ているわけではない。ただ、どちらの作品にも共通して現れるのが、「わたし」あるいは「自分」という概念だ。「わたし」探し、と言ってしまえばあまりに単純すぎるが、時間ある...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:23 PM

November 30, 2004

ラグビー
フランス対オールブラックス

19-21というラグビーの醍醐味を味わったイングランド対ワラビーズ戦の直後、フランス対オールブラックス戦を見る。前者のゲームは、どちらもミスなく、徹底したFW戦が展開され、こうしたゲームの常道としてPGの数がものを言う。イングランドのSOホジソンは案の定ふたつのPGを外す。ウィルキンソンがいれば、25-21というゲームだったはずだ。だが、ワラビーズもラーカムを欠いているから、昨年のW杯から少しずつ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:44 PM

November 26, 2004

『映画の明らかさ—アッバス・キアロスタミ』ジャン=リュック・ナンシー

84229.jpg この書物は、ジャン=リュック・ナンシーがキアロスタミの映画を参照として映画について書いた、いくつかの論考と、キアロスタミとの対談によって構成されている。
このタイトルに付された奇妙な提言、つまり、かつてアンドレ・バザンがネオレアリスモの映画をその「曖昧さ」によって評価していたのに対し、キアロスタミの、ひいては映画の「明らかさ」とは一体なんだろうか。ナンシーはこの「映画」と「明らかさ」を巡って繰り返しテクストを織り込み、ことはキアロスタミの映画の特質を超えて、映画そのものに対する独特な視点へと読む...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:39 PM

August 23, 2004

『夢の船旅 父中上健次と熊野』中上紀

暇があれば旅をする。彼女はとにかく旅が好きだ。そんなに好きなら、旅の出来事を小説のネタにすればいいのに、と思う。旅の数だけ小説が書ければどんなに楽か。けれど、6月に出版された『いつか物語になるまで』(晶文社)を見ると、簡単にできそうでこれが実に難しいのだという。旅の出来事は“私”の目の前で勝手に展開されるだけで、“私”が介入しなくてもいいようなことばかりだからだ。“私”が参加しない物語はない、と彼...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:29 AM

August 22, 2004

『誰も知らない』是枝裕和

団地の一室。扉からではなく、ベランダに出る窓からでもなく、トランクという第3の入り口を使って兄妹が勢ぞろいする。引越しで始まる『誰も知らない』は、引越しの準備をし続けるフィルムだ。冒頭2カット目から、執拗にカメラは手を追いかける。兄妹たちはその手で対象の質感と大きさとを感じ、それに従って仕分けする。台所のテーブルの一角には小銭が集められ、流しには洗い物が、寝室には子供たちがもののように横たわってい...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:24 AM

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