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February 6, 2008

ジム・オルーク アコースティック・ライブ@横浜国立大学 2/2
宮一紀

 かつて『ユリイカ』誌上のインタヴューで「ソロはもうやらない」と語ったジム・オルークだが、どういう風の吹き回しか(後に語ってくれるのだが)、この日はアコースティック・ギターを抱えておよそ一時間半のパフォーマンスを披露してくれた。  オルークは、静寂の中にそっと弦の揺れを響かせると、何度も同じフレーズを反復させながら、彼自身の言葉を借りれば「自問」するように、少しずつ音楽を前進させていく。幾度も重ね...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:42 AM

January 26, 2008

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』ティム・バートン
梅本洋一

 ティム・バートンがこのブロードウェイ・ミュージカルの傑作に興味を持ったのは、本当に自然なことだと思う。初期の『バットマン・リターンズ』の時代から、彼は地下という空間や、その空間の持つ外界から隔絶されたほの暗い世界に異様なまでの興味を抱いていたからだ。バートンの世界というのは、ファンタジーでもドリームでもなく、そうした「心温まる」ものや「バラ色の未来」のようなものとは正反対の、どうしようもなく救い...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:29 PM

January 13, 2008

ラグビー大学選手権決勝 早稲田対慶應 26-6
梅本洋一

 慶應は早稲田を徹底的に研究してきた。ゴール前のモールに対しては低い姿勢で人数をかけ、ライン攻撃には低いタックルで応戦。そして、早稲田もボールを散らすのではなく、慶應が研究してきたフェーズを正面からついていく。だから、点差は開かない。前半風上の慶應はSOからのキックで早稲田FWを背走させ、エリアマネジメントをしっかり行い、自陣のスクラムとモールを避ける作戦。だが、早稲田は、それを避けずに常に真っ向...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:46 AM

December 26, 2007

『宇宙の柳、たましいの下着』直枝政広
結城秀勇

 この本を手にしてから早一ヶ月、完読してから三週間以上が経とうとしているが、いまだこの本は家の本棚に並ぶことはなく、読みながら行った引っ越しの際に片づけ損ねた本やCDのはいった段ボール箱の上に置いてある。本棚にしまったと思ったらまた引きずり出してしまうので、めんどくさくなってそのままだ。それがこの本に対する不当な処遇ではないのだということを言い訳してみる。  どこかへ出かける準備をするたびについつ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:03 PM

December 4, 2007

『タロットカード殺人事件』ウディ・アレン
結城秀勇

 珍しくスカーレット・ヨハンソンに好感を持った。いつもいつも彼女が演じるセクシーで謎めいた女性にはあまり説得力がないように感じてしょうがない。たとえば、ウディ・アレンとはじめてコンビを組んだ前作『マッチポイント』でもファムファタルめいた女を演じていたけれど、映画の終盤になってわかるのは、彼女がつまらん女だということだった。ところがこの『タロットカード殺人事件』におけるヨハンソンは、はじめっから開け...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:56 PM

November 30, 2007

MICHELIN GUIDE東京 2008
梅本洋一

 すぐ売り切れになった『ミシュラン東京2008』を英語版だけれども、ようやく購入した。内容を一読(一見?)して、とても驚いた。ぼくは、ミシュランのすべてのヴァージョンを見ているわけではないが、とりあえず手元にあるMichelin Franceなどと、この『ミシュラン東京』が大きく異なっているからだ。まずレストラン部門では、『東京』では、掲載されているすべてに☆が付いていることだ。第2にそれぞれのレ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:02 PM

November 15, 2007

下吹越武人 恵比寿の集合住宅
梅本洋一

 日曜日の曇天の下、恵比寿に出かけた。キムカツの前を通り、Osteria La Gemma──もと学芸大学にあったイタリア料理店だ──の前を過ぎ、右に曲がって坂を上がっていくと、メタリックに光っている五角形の9階建で銀色の建物が見えてくる。下吹越武人の恵比寿の集合住宅だ。その6階と7階を見せてくれた。  五角形の中央にエレヴェーターと小さなロビーがあって、五角形のそれぞれの辺に沿って、ワンルームタ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:42 PM

September 20, 2007

『ROCK DREAM』Boris with Merzbow
田中竜輔

 昨年11月、新大久保EARTHDOMで行なわれたBorisとMerzbowの共演がまるまる収録された2枚組ライヴアルバム。偶然その場に居合わせただけとはいえ、こういったメモリアルな作品がリリースされることは単純に嬉しい。しかしそんな個人的な感覚はともあれ、この作品の真価は、ライヴとライヴ・アルバムというものがまったく別の領域に属したものなのだという事実を、改めて認識させてくれるということにこそあ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:35 AM

August 15, 2007

GAL presents PR vol.1@代官山UNIT 8/10
鈴木淳哉

 アクトは出演順に、にせんねんもんだい、口ロロ、サイプレス上野とロベルト吉野、バッファロードーター、DEDEMOUSE、group_inouの6組。  バッファロードーター(以下BD)だけ世代が少し上だが、他の演者はみな私と同年代。と、思われる。いきなり年齢の話というのも野暮だが、バンドとしての演奏力はやはりBDが突出していて、いきなりベースのスラップからずっとタイトなバンド演奏を持続。それが単に...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:12 PM

August 8, 2007

『SOUTH』安田南
梅本洋一

1974年の2月に南青山にあったジャズクラブ、ロブロイでのライブ版の復刻。安田南のこのレコードや続いて出た『Sunny』を愛聴版にしていたぼくは、かなり前からCDリリースを待っていた。大里俊晴から「出たらしいですよ」と聞いてタワレコに走った。  歳をとったせいか70年代のことをとてもよく思い出す。大学に入ってからこのライブが録音されたロブロイ──安倍譲治がやっていたジャズクラブ──や六本木のミ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:25 AM

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