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December 17, 2006

『スキャナー・ダークリー』 リチャード・リンクレイター
結城秀勇

フィリップ・K・ディック『暗黒のスキャナー』(この映画の公開にあわせて『スキャナー・ダークリー』と改題した新訳も書店に並んでいる)の映画化である。『がんばれ!ベアーズ』を、秀逸にとは言わないまでもそつのない出来にリメイクしたリンクレイターだけに、今回も『暗黒のスキャナー』という小説には何が書かれているのかがよくわかるような出来になっている。つまり原作を読んだ方がはるかに面白い。映画をその原作となっ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:37 PM

December 13, 2006

『硫黄島からの手紙』クリント・イーストウッド
梅本洋一

 イーストウッド自身の説明によればアメリカ側から硫黄島を描いたのが『父親たちの星条旗』、日本側からが『硫黄島からの手紙』ということだ。だが、この2作は、同じ戦争の両面を描いたものではない。『星条旗』が「英雄」たちの後日談を中心に描かれたのに対して、『手紙』が描くのは、硫黄島の戦いではあるけれども、そして守備隊長の栗林中将(渡辺謙)の話でもあるけれども、それらは口実に過ぎず、単に生きることと死ぬこと...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:08 AM

October 27, 2006

「パラレル・ニッポン 現代日本建築展1996-2006」東京都写真美術館
梅本洋一

 写真と建築との関係はとても興味深い。いわゆる建築写真は、周囲の人々をなるべく写さず、建物そのものを写し出す。建築雑誌の掲載されている多くの写真は建築写真だ。この展覧会──ちょっと小振りで残念だったが、ひとつのテーマに2枚ずつの写真が展示されていて、「パラレル・ニッポン」と呼んでいる頑張った展示──に展示されているのも、ほとんどがそうした建築写真だ。確かに建物そのものを理解するためには建築写真は合...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:34 PM

July 3, 2006

イザベル・ユペール×黒沢清 対談@東京日仏学院
結城秀勇

 7月1日より恵比寿写真美術館にて開催の写真展のために来日したイザベル・ユペールと、黒沢清の対談が、27日の夕方に東京日仏学院にて行われた。  このふたりの出会いについては梅本洋一の『映画旅日記』にある。「日本で映画を撮るのは難しいという黒沢清に、イザベルは、「でも映画を撮りたいと思う監督と、映画に出たいと思う女優がいれば映画は一本撮れるものよ。わたしはいつもそうしてきた」と話を結んだ」。  新宿...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:18 AM

June 25, 2006

飯田竜太展
藤原徹平(隈研吾建築都市設計事務所)

小さい頃、夏のキャンプで拾いに行った黒曜石の固まりをずいぶんと大切にしていた。何かが見えるわけでもないのに、何かが見えるような気がしてなのか、ツルツルした黒い半透明な鉱石を光に透かし、そこに浮かぶ斑をよく眺めていた。 例えば「本」という記号を分解すると「木」と「一」になるし、「book」という集まりを解体すれば「b」と「o」と「o」と「k」になるし、「b」をばらせば「l」と「o」のような図に分かれ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:34 PM

February 27, 2006

トリノ・オリンピック観戦記──最終回
梅本洋一

男子回転  個人的にもっとも注目していたのはこの種目だ。世の中では荒川静香のゴールドで盛り上がっているが、フィギュアはどうも好きになれない。体操もフィギュアと同じように好きになれない。技を取り入れた採点種目は、いくらコンピュータによる採点と部分点を加点する方式にしたところで、ぼくの考えるスポーツではない。ゴールに何点入ったかとか、タイムが速かったとは異なるジャッジによる採点──ボクシングもそうだが...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:25 AM

February 16, 2006

サッカー アメリカ対日本 3-2
梅本洋一

 ロスタイムに中澤が決めようともう遅い。ボコボコにやられてしまったゲーム。スタッツが物語る。前半の日本シュートはゼロ。アメリカは20本程度。3-6-1で久保がワントップを張ったがボールが来なければ木偶の坊。加治とアレックスの裏を何本もパスを通される。ゲーム後に小笠原が、相手はひとつになっていたと言ったが、その相手をどうやってかわし、どうやってシュートで終わらせるのかという方法論がまったく欠如してい...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:44 AM

October 7, 2005

Passion and Action「生の芸術 アール・ブリュット」展
影山裕樹

 アドルフ・ヴェルフリ、1864年に生まれ、幼くして家族を失い、幼女暴行未遂により精神病院に収監、彼は同病院内において、ある日突如として絵を描き始める。しかしその壮大な空想上の自叙伝の企ても、病には敵わなかった。休むよう説得する医師の言葉も聞かず、彼は死に瀕し、涙を浮かべながらも、最後までこれを描き上げたいと訴え続ける。そして1930年の冬、自らの『葬送行進曲』を描きながら、ヴェルフリはついにこの...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:43 PM

September 8, 2005

「ブラッサイ——ポンピドゥーセンター・コレクション展」
梅本洋一

 ブラッサイの全貌を見せる展覧会ではない。ポンピドゥーセンターに収蔵されている『夜のパリ』と彼の彫刻、そして落書きを集めたもの。巡回展につきものの物足りなさが残る。もっと見たい。彼の全貌を見たい。「ハーパーズ」のファッション写真まで含めて彼の写真を見たい。  だが、だからといって、ここに展示されている『夜のパリ』がダメだと言っているのではない。よくシュールレアリスムとの関係が語られ、事実、「ミノト...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:38 PM

September 5, 2005

『ランド・オブ・ザ・デッド』ジョージ・A・ロメロ
月永理絵

ジョージ・A・ロメロの20年ぶりの監督作である。本当はゾンビシリーズとしてひとつの年代に一本の映画を撮ろうと思っていたと語るロメロは、68年の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』でデビューし、78年に『ドーン・オブ・ザ・デッド/ゾンビ』を、85年の『デイ・オブ・ザ・デッド/死霊のえじき』を完成させた。当然のようにゾンビ達の能力や姿は、その時代を象徴するものであり、05年に現われた彼らの新しい能力...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:25 AM

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