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juin 26, 2010

スペインは調子が出ないね

 やっぱりブラジル対ポルトガルの次は、スペイン対チリでしょうね。とりあえずブラジル対ポルトガルは、互いにやや本気を出し合ってのスコアレスドロー。こういうゲームは、グループステージの最終戦のつきものでしょう。「談合」と言われようが、スコアレスドローなら、両チームとも決勝トーナメント進出。ぼくら観客にしてもコート・ディヴォワールが出るよりも、ポルトガル!という訳で、談合を認めてしまう。でも、ポルトガルは大したことなさそう。10年前のユーロが最高だったね。やはり当時絶頂のフランスが、準決勝で当たるとトリプル・ボランチで、ポルトガルの中盤を消しにかかったから。ルイ・コスタとフィーゴをはじめ、すごい選手が揃っていたね。今はロナウドだけ。
 そしてスペイン対チリの前半はすごくいいゲームだった。例によって何にもしないデルボスケに対して、ビエルサのチリは3バック! 今どき3バックのチームなんて……といってもビエルサの理想は、ローテーション時代のオランダだから、3-4-3なんだよ。さらに全員がハードワーク。主審がカードを出しやすいメキシカンじゃなければ、もっと楽しめたかも。でもビジャの長距離ループが入り、イニエスタの流石のシュート(インサイドで真っ直ぐ!いいね!無回転ばっか持て囃されている現状はよくない。基本はやっぱりインサイド!)で、チリはタオルかな?と思ったら、10人になっても諦めず、後半のアタマから2人交代させ、1点を狙いに来た。「裏番組」のホンジュラス対スイスがスコアレスドローになる確率が高いニュースを知ると、スペインの2-1にしておけば、チリとスペインがベスト16に上がるからね。スペインもセスクを虫干しして、決勝トーナメントに備えていた。セスクは、動き回ってはいたが何がしたいのかよく分からなかった。チャビとセスクにコンビネーションが生まれれば最高なんだけどね。
 でも、スペインは2年前のユーロにほど遠いね。トーレスの調子が上がってこないことや、ブスケツがまだグローバルなレベルにないこともある。でもそれ以上に、デルボスケがチームをいじりすぎていることが原因だと思う。クアトロ・フゴーネスのスペインが最高だとは思わないが、今のスペインは並のチームに、ビジャというストライカーがいるだけ。いずれにせよ次のポルトガル戦が試金石。次にかつてのパフォーマンスを出さない限り、優勝の文字はない。
 シャビ=アロンソをアンカーにして、チビちゃん4人(チャビ、セスク、シルバ、イニエスタ)を並べたチームを見たいね。今の調子ならビジャのワントップで十分。

投稿者 nobodymag : juin 26, 2010 04:28 PM