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juin 23, 2010

フランス代表は醜悪だった

 韓国おめでとう。実力通りということ。
 実力と無関係なことで、ピッチを去ることになったのが、フランス。さっきYoutubeでエマニュエル・プティのインタヴューを見た。周知の通り、プティは、98年のW杯フランス代表のボランチ。確か決勝でも1点決めているよね。彼が「アネルカ事件」をすっぱ抜いたレキップ紙のクロニクルを担当している。「考えなければいけない。アネルカ事件は、それにとどまるものではないんだ。フランス代表をめぐっての惨劇は今に始まったことじゃない。2年前のユーロからもう始まっている。否、もっと前、前のW杯が終わったときから始まっている。正面からものごとを捉えて、しっかり考えなくちゃダメだよ。ぼくらは、もっとひどい目にあったいるからね。予選で負けて94年のアメリカW杯を逃している。だからゆっくり考える時間があったね」。その通り。前のユーロ、そして今回のW杯。どうしようもなかったね。「でも、育成については、ヨーロッパの他の国はどこでもフランスの真似をしている。つまり、世界一の育成システムを持っている。それがこのざまだよ。選手たちを食いつぶしているんだね」。
 醜いという形容詞がいちばん当たっているフランス代表。でも、対南ア戦の後半はどうだ!アンリが入ってからボールが落ち着いて回るようになり、選手がひとり少ないなんて感じさせなかった。ドメネクが、チームを掌握することができなくなって、フランスの実力が垣間見えた。ジダンが、この代表をファイナルまで押し上げ、ジダンの頭突きで準優勝に終わったこのチームのディレクションを、4年前に代えておけば、こんな醜悪さを見なくて済んだ。ナスリ、ベンゼマ、グルキュフなどの若手が、このW杯で一気に育ったかもしれない。
 出場を拒否した選手が多かったため、この日のBkラインは、スキラッチを除いてアーセナルの3人。そしてディアビを含めれば、4人のアーセナル。代表チームの構成には、この手の処置が必要。ディフェンスラインやミッドフィールドを同じチームで揃えると楽にコンビネーションが作れる。でも、もう遅かったね。
 ローラン・ブランのインタヴューを探しているけど見つからない。頭の良い彼のことだから、今回の「事件」についてコメントはしないことにしているのかもしれない。

投稿者 nobodymag : juin 23, 2010 06:30 PM