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October 22, 2012

TIFF2012に寄せて
代田愛実

[ cinema]

第25回東京国際映画祭が始まっている。

昨日は東京国際映画祭にてコンペ作品4本、ある視点部門1本を鑑賞した。
コンペは中国、インドネシア、南アフリカ、デンマークと国際色豊か。どの作品もある個人の日常を追う事で背景となる国や社会を映し出そうとする企画意図があるようだが、個人的キャラクターの掘り下げ不足によって、結局は個人的な物語にまとめてしまっている感があった。どの主人公にも辛い状況が次々と襲ってくる。著名人のゴシップを楽しみにワイドショーを見るような感覚で見る事を想定しているのだろうか?
超個人的な物語は普遍性を獲得するが、人物の身に何が起こってどう行動した、ということを表面的になぞるだけでは、その人物像すら希薄にさせるだけである。カメラの枠の外は決して映り込んでこない。それぞれ国が異なり、身なりや生活スタイル、食べ物や言語まで全てが異なるというのに、その事をあまり感じさせない。

コンペティション部門は、その中からグランプリが決められる作品群である。
東京国際映画祭という映画祭がどのような表情を持つ映画祭なのか、私はまだはっきりとつかめていない。
今日もまた足を運ぶ。まだ配給が決まっていない作品ばかりを見に行くが、これはぜひ紹介したいと思わせる作品に出会える事を期待せずにはいられない。埋もれている作品を紹介する事こそが、映画祭ないしはそれに関わる批評の責任のはずだ。良い作品があればいち早く紹介したいと思う。

投稿者 nobodymag : October 22, 2012 03:46 PM



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