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April 20, 2005

『ビッチェズ・ブリュー/タコマ・ナロウズ』ローザス
三橋 輝

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舞台の3方を囲む幕から覗ける(ちょうど膝から下の分だけ隙間がつくられている)、いくつものヒールを履いた脚が、DJによって流される脈絡のないバックトラック──ジミ・ヘンドリクス、デスティニーズ・チャイルドなど──のリズムにのってステップを踏んでいる。ここでは、身体の一部しか見られないという目隠しの効果も手伝って、集中して見てしまうその脚の動きはプロのダンサーだからなのだろう、普段目にするものよりもず...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:02 PM

March 23, 2005

「森山・新宿・荒木」展
鈴木淳哉

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約40年にわたって新宿を縄張りに写真を撮り続けているふたりの初の顔合わせだという。森山/荒木、新宿という場所、40年という時間の流れ、見る人によっては無限の物語をつむぐであろう前情報はどのように処理すべきか……などと考えていたわけではない。ただ、どうしてもキュレーションに興味がいってしまいがちなところを抑えて写真を、見に行った。今回の撮り下ろしをカラー/モノクロで分けたのは、企画側なのか撮影者本...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 09:39 AM

March 21, 2005

「森山・新宿・荒木」展
藤井陽子

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自分を包む外界すべてをアクシデントと捉えた森山大道は「新宿」という場所と出来事を擦過しつづけ、その速度のなかで写真という句読点を打っていった。かつてあったこと、もう終わったこと、新宿という街、そこにいた人たち——彼を擦過していったもの——は、彼の写真のなかで、がちゃがちゃとした曲線や直線、街に溢れる看板や電線や文字、突如現れた底の見えぬ黒影となり、彼の打った...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:49 PM

November 30, 2004

ヴォルフガング・ティルマンス:Freischwimmer展

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入り口でチケットを手渡すと、「剥き出しの作品が多いですので、決して手を触れないでください」と係の女性に注意を受ける。言葉の通り、壁一面に貼られた写真のほとんどが、額にも入れられず無造作にピンやクリップで止められている。剥き出しの写真の光沢が、会場のライトに反射し、思わず目を細めてしまう。入り口からすぐのギャラリー1スペースではまだ整然と並べられていた写真が、次のギャラリー2スペースでは、無作為に散...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:48 PM

November 03, 2004

「パンク・ピカソ展」ラリー・クラーク

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ロジャー・マリス(1934〜1985)……ベーブ・ルースが持つ1シーズンのホームラン記録を、1961年に更新したアメリカメジャーリーグのベースボールプレイヤー。彼の年間61ホーマーという記録は、1998年のマーク・マグワイヤ、サミー・ソーサ両選手まで破られることがなかった。1961年、マリスはチームメイトであるミッキー・マントルとともにルースの記録に挑戦することとなるが、のちのマグワイヤとソーサの...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 05:15 AM

April 24, 2004

「エットレ ソットサスの目がとらえた『カルティエ宝飾デザイン』展」(醍醐寺 霊宝館2004.3.13〜5.2)

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薄明かりの中を進み、小さな金剛石(ダイヤモンド)が散りばめられたティアラが、目の前にすっと現れる。それは、5ミリ程度の大きさの無数に光る粒たちが散りばめられたティアラだが、ほとんど重力を感じさせずに浮遊しているように現れる。粒を支えているだろう白銀(プラチナ)金物の端正な細工はこの目に映っているのだが、果たして本当にこの金物は金剛石と接合されているのだろうか。少しずつ大きさと形を変えて鮮やかに光る...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 03:55 AM

March 16, 2004

ドラマ・リーディング 『家』作:ニコラ・マッカートニー 演出:三浦基

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世田谷パブリックシアターではここ数年ドラマ・リーディングがたびたび行われている。後に舞台化されるためのプロセスとしてのそれもあるが、今回はドラマ・リーディングのためだけに、海外の劇団と協力してその国の作家を招いている。『家』の作家ニコラ・マッカートニーは、スコットランドのトラヴァース・シアターとの協力のもと、世田谷に招かれた。彼女はかつて自分の劇団を主宰し演出もしていたとのこと。 青年団所属で、か...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 03:30 AM

January 17, 2004

中平卓馬展「原点復帰-横浜」 横浜美術館

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例えば何か感動を覚えるような景色に出会い、カメラのレンズを覗き込み、シャッターを押す。やがて時をおいて印画紙にプリントされてくるグラフィックは、それが写真機で撮られたものであるということを理解している人にとって、<真実性>という性質を帯びた<特別なもの>であるように(そのグラフィックに自分が感じ得た感動が記録されているかのように)感じられる。選択する写真機やレンズによって、またはフィルムによって、...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 09:22 PM

January 15, 2004

『LIFE GOES ON』高橋恭司

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もし明日写真集を作れと言われたら何を考えるだろう。いや、写真を撮れというのではなく、写真集を編集してくれと言われたらの話。はい、と答えて、じゃあどんなものにしたいか尋ねられたら。ぼくはきっと「小津のように作りたいです」と答えるだろう。 『晩秋』の、壺のシーンはシンポジウムでも話題になっていたが、あの京都旅行中の清水寺のシーンの直前、なに山かの稜線が斜めに画面を横切るショットが挿入される。たしかその...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 09:10 PM