02.11/02

 

 早朝から夜までほぼ一日中テレアポのバイトをした。美術館のショップの店員ならまだしも業務内容を人に語ったところで仕方のないような仕事を終え、レイトショーへ。レイトショーとはいっても地元の映画館でやっている、レイトショーとは名ばかりの深夜割引。アンソニー・ホプキンスのでている普通の洋画を観た。突如自分の住む街にまさにディズニーランドのような色彩の(本当のいみでそういう色彩)ショッピングモールがオープンしたのはおよそ去年あたり。そのなかにヴァージン・シネマがあり、最近では全国で上映しているようなハリウッド映画はほぼここで観ることになってしまった。
 ところで、すでにワーナー・マイカル・シネマも数年前から完成しているふたつのシネコンがある自分の住んでいるまちは地方にしては便利なのかもしれないが、どうもこのシネコンという言葉の響きが気に入らない。ゼネコンみたいだからなのだ。ゼネコンは、general construction companyの略で、シネコンは複合映画館(シネマコンプレックス)なのでコン自体が別ものだが、この両者が六本木という一つの地区で結びついているのがなんともいえない。ヴァージンの六本木ヒルズの広告はハリウッドの広告はマウント・リーのハリウッドサインをモチーフにしているところなど、やはり六本木の再開発は巨大な亡霊なのであろうか

志賀正臣

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