青山ブックセンターの本店に雑誌最新号の納品へ。40册の雑誌を持って移動するのはなかなか辛い。郵送すればいいのだが、前号売れ分の精算もあり、どうせ行かねばならないのだから、とケチって、夕暮れの青山通りをヨタヨタと歩く。
何しろ金も車もないので、雑誌が印刷所から上がってきて数日は、こうやってヨタヨタと雑誌を持って動き回ることになるのだ。もっと楽な方法が選べたらいいのだが、まあしばらくは地道にやっていくしかない。それに、実際に自分で出向いて納品すると、取り扱ってくれているお店の人からアドバイスや反応が直に聞けるという利点がないわけでもない。
例えば今日納品したABCなんかは商品部の担当の方が、毎号完成する度にまず目を通してくれて、どこの店鋪でどれくらい売れるかと予想を立てて、納品数の相談に応じてくれる。最新号は森山大道氏を取り上げているということもあり、写真集のコーナーの棚にも置いていただけることになった。有り難い。こういう関わり方は、ひとつの取次ぎ業者に納品を一任してしまうと、難しくなってくるかもしれない。今のところ、まだまだ小規模な発行だからこういうやり方でなんとかなっているというところはあるだろうが、今後も、ただ一方的に雑誌を送りつけるのでなく、取り扱い店の方と双方向に関わり続けていけるようにしたいものだ。
黒岩幹子