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2005年2月27日

2005年2月27日

部屋に入るなり、彼は私を凝視してこう言う。「あぁ、久しぶりの女の人だ」。私は笑いながら答える。「え……どちらからいらしたんですか?」「職場、男しかいないんだよね。あ……ほら、思い出してきたよ、女の人のこと」。彼は自分の下半身のほうへと、私の視線を促す。スーツのズボンのジッパーのあたりが、少し膨らんでいるのが見える。「ちょっとまっててね〜」。私はそのふくらみに向かってそう呼びかけ、彼の着替えを手伝う。
シャワーからあがると、オイルを使って、まず上半身のマッサージに取りかかる。その為に持ち上げた彼の腕に、私の胸があたる。彼が腕を突っ張って、その感触を確かめるのがわかる。「思い出してきた思い出してきた。女の人」。私は笑いながら彼の腕をおろして、仰向けの彼の足下へと移動する。「じゃあ、足のマッサージしていきますね」。固くなったふくらはぎに、オイルをつけてリンパ腺をなぞっていく。顔を起こして彼が言う。「あぁ、遠くいっちゃった。さみしいな」。私は少し困って笑顔をつくる。「……君って、最近のはやり顔だよね。ちょっと気が強そうで」。ほめられているのかけなされているのかよくわからず、私が返事に戸惑っていると、彼は畳み込むように質問を投げかける。「ねえ、僕って、どんな女の人と並んでるのが似合うと思う?」これまでの会話の流れの中で、その質問の意図が読めない。しばらく考えた後に、私は曖昧にお茶を濁す。「え……うーん、会ったばっかりだし、まだそんなのわからないですよぉ」。
なんだかきちんと会話したという実感のないまま、なしくずし的に性感に入る。彼があお向けになったところで、これまで別々の方向を向いていたお互いの視線が合う。トップレスの私は照れたように目を伏せる。「やっと顔が見れたね」。彼が言い、私は笑顔で、彼の勃起したおチンチンにローションをたらし、彼の隣に横になる。そっと指先で固いカリをなで回す。彼が私の胸に手を伸ばす。私は黙っておチンチンを握る。彼がそのまま私のお尻へと手を伸ばす。うちのお店では、女の子はTバックをはいていて、そのパンツをお客さんが触るのは禁止されている。がっついてくるお客さんは、多くの場合この禁止を破ろうと私におねだりしてくるのだが、彼はそうはしない。そのかわりにお尻と太ももの間あたりをがっとつかむと、その部分を激しく上下に揺らし始める。揺れる肉の振動を伝って、私の性器を震わせようという作戦らしい。確かにやってはいけないことをやっているわけではないので、私はそれを制止するわけにもいかず、注意をそらそうと彼の裏筋を攻める。「おチンチン、気持ちいい?」私が聞く。「うん。でも、一緒に気持ちよくなりたいの」。がっつきのお客さんの決め台詞が彼の口から漏れる。しかし、このお店はそういう仕組みにはなっていない。「うーん、それはできないんです……。あたしは気持ちよくなってもらえれば、それがうれしいんですよ」。しかし彼は納得してくれない。お尻を動かす手が、ダイエットマシーンのようにさらに激しく上下する。私は体を起こし、騎乗位のようにして彼の足にまたがると、両手を使って彼の玉の周辺につめを立てる。こうすれば彼の手はとどかない。彼が私を見上げる。「わかった。じゃあ、想像でいいから。セックスしてるとこ想像してみて」。「……えぇ?」「お願い。僕のチンチンが、君のオマンコに入ってるとこ、想像してみて。ね?」「……」私はどうしたらいいのか途方に暮れる。とりあえず手だけは動かし続ける。彼がしびれを切らしたようにいう。「ね? 一緒がいいの。君と一緒じゃないといきたくないの」。「……」。私は、仕方なく目をつぶる。少し眉間にしわを寄せてみる。手を動かす。「……あぁ、いくよ」。彼が言う。私はうなずいて手を早める。

シャワーからあがって帰り際、彼はもう一度同じ質問をする。「さあ、わかったでしょ? 僕って、どんな女の人と並んでるのが似合うと思う?」彼に悪気がまったくないのはよくわかるけど、なんだかすごくイライラする。

投稿者 nobodymag : 17:08

2005年2月 2日

2005年2月2日

「あの、今日あんまり時間ないんで、早めに終わらせて頂けますか?」妙に丁寧な言葉遣いで、彼が私にいう。私は少し言葉に詰まる。彼は今日初めて私についた新規のお客さんだ。その彼がマッサージの途中でこんなことを言い出すのは、つまり私のことが気に入らなくて、さっさと抜いてさっさとかえりたいと思っているということ。何か気に触ることを言ってしまったのだろうか。私はとたんに不安になる。びくびくしながらマッサージを続ける。固まった彼の背中にぐいぐいと親指を押し付ける。もしかしたら、私のマッサージの力が強すぎるのかもしれない。「痛くないですか?」私は彼に尋ねる。「うん、大丈夫」。ですよね。そこまで力入れてませんもんね。あ、まさか全然凝ってないのかな。私はあわてて親指を背中から離す。「もしかしてくすぐったいです?」「……え? あぁ、大丈夫です」。うつぶせに寝かされた彼は、自分の背中とそこにまたがる私のことなど意に介せずに、あさっての方向を向いている。取りつくしまがない。「……どこか、特に凝っているところありますか?」「うーん。目が疲れてるから、肩とかかなぁ?」私は即座に肩に手を回す。オイルをつけて、肩甲骨の周りをゆっくりとほぐしていく。手の平に、固まった筋肉の硬い感触が伝わってくる。「確かに、グリグリいってますねぇ」。今までずっと的外れな場所をマッサージしていたのかもしれない。それが気に入らなかったのか。最初からこう聞いておけば良かった。私はマッサージを続ける。小指の骨の下のところで、背骨と肩甲骨の間をリズミカルにたたき上げる。突然彼が口を開く。「どうです? 凝ってますか」。私は驚いて手を止める。さっき彼は、自分で肩が凝っているとは言わなかったか。癒されにお店にきたお客さんであるにも関わらず、彼は自分の体に、あまりに客観的すぎはしないか。「はい。多分……」。私は残念ながら、マッサージされている時のお客さんの反応以外から、凝っている・いないを見極めるほどのスキルは身につけていない。なんだかただの肉のかたまりに指を押し付けているような、むなしい気持ちになってくる。私は手を止め、彼の背中にかけられたタオルをたたむ。性感タイムだ。私はナース服を脱ぎ、彼の背中にベビーパウダーを振りかけた。「あの、パウダーマッサージは結構です」。私は唖然とした。普通のマッサージだけならともかく、彼は性感マッサージすら受け入れるつもりはないようだ。「じゃあ、四つん這いになって頂けますか」。私はできるだけ穏やかに、彼の腰骨に手をかける。「……それもいいです」。一体彼は何しにきたのだろう。「じゃあ、仰向けになってください」。私は彼のペニスにローションをたらし、じらすようにそれに軽く手を触れた。「あぁ、やめてください。いっちゃいそうです」。一体私はどうすればいいのだろう。持ち玉は全てあっさりと打ち返された。彼にしてあげられることは、なくなってしまったのだ。「……」。かける言葉も見つからない。すると彼が、ペニスを握る私の手を振り払い言った。「あの、ちょっといいですか」。仰向けになっていた彼は突然体を起こし、私のおっぱいを握った。攻め好きだったのか。わたしは思わず体を固くする。すると彼が、あったかいお風呂に入った時に思わずもれたとでもいうような声を出した。「……はあぁ」。おっぱいをもむ手が止まらない。それは、私を気持ちよくさせようというよりは、純粋におっぱいの形や大きさや手触りを確かめるような種類のもみ方だった。「あの、ちょっと起き上がって頂けますか。おっぱいを下からみたいんで」。私が起き上がると、彼も起きだして重力で重みを増したおっぱいを下から両手で持ち上げて頬をすり寄せた。「……はああ……」。私はされるがままにしばらくそれを見つめた。「もう大丈夫です。あの、いっちゃってもいいですか?」彼はそういうなりおっぱいから手を離し、再び横になって目をつぶった。私が彼のペニスに手を触れると、そのままそこから白い液体が飛び出した。冗談みたいにあっという間の出来事だった。
つまり彼は、女の子とおしゃべりしにきたわけでも、体が凝っていたわけでも、いやらしいマッサージを受けにきたわけでも、女の子を攻めにきたわけでもなく、ただ本当に純粋に「おっぱい」を触りにきたのだった。思わず笑いをかみ殺す。私の視野が狭かったのだ。

投稿者 nobodymag : 14:33