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2007年09月22日

Confidential Report:フランス対アイルランド 25-3

 フランスの快勝。その理由はディフェンス、そしてハーフ団。アイルランドのアタックはオガーラ、ダーシー、オドリスコルのフロント3。そこに照準を合わせたディフェンスにまったく綻びはなかった。そしてハーフ団の2本のキックパスがヴァンサン・クレールに収まり2トライ。
 シックスネイションズで好調だったアイルランドはなぜ勝てないのか。グルジアと14−10のゲームまで演じている。誠意ある好感の持てるラグビーをしているのに、格下に冷や冷やのゲームをし、フランスに完敗している。前のW杯でもフランスに完敗した。FWで勝てないとき、フロント3にプレッシャーがかかり、そこでラインブレイクができない。これではオガーラのキックのみしか手がなくなる。別の戦術をクリエイトしないとこれからも厳しいだろう。
 対ナミビア戦の圧勝はともあれ、フランスはようやくクリーンに勝てた。だが、フレアの一端が2本のキックパスだけでは寂しい。FWで勝つこと。そして、キックのトライユ、タックルのマルティと役割分担した両センター。素早いパスからラインブレイクして抜くプレイがなかった。この程度は南半球3チームには厳しい。確かにトライユのキックは魅力だが、この辺で決勝トーナメントに向けた戦術を整えておかないとベスト4止まりになるだろう。
 そのためにはまずセットのこれ以上の安定。特にスクラムの一層の整備と、この日、良かったボネールを中心としてラインアウトのヴァリエーションを増やしておくこと。そして、何よりも必要なのは、ミシャラクをフレアの中心に置くことだ。ラポルトは何度ハーフ団を代えたことか。エリサルドーミシャラクあるいはミニョーニーミシャラクとして、ラインでトライを取る方法に磨きをかけるべきだ。ワイド、シザースなど多くのオプションを試しておくこと。そのためにはグルジアに圧勝し、まず自信をつけておくことだろう。
レキップ紙に連載されているオリヴィエ・マーニュの分析が面白い。安心させてくれるのがちょっと遅かった、と彼は語り始める。そして、これから必要なのは、何と言っても速度だ、と付け加える。プレイが遅い、エリサルドーミシャラクでもっと速く、というのがマーニュの意見。同感。それがなければ、カーディフのオールブラックス戦に勝利はない。

投稿者 nobodymag : 2007年09月22日 17:04

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