『さすらいの女神たち』
Mathieu Amalric   マチュー・アマルリック インタヴュー

マチュー・アマルリックの最新作『さすらいの女神たち』がついに公開される。2010年のカンヌ国際映画祭でコンペティション部門に選ばれ、最優秀監督賞を受賞し、フランス国内でもスマッシュヒットを飛ばした作品だ。ハリウッド映画にも出演するなど、すでに俳優として確固たるキャリアを築いているマチュー・アマルリックだが、本作は決して「俳優の片手間」作品ではない。彼はその監督デビュー作『スープをお飲み』(97)から、フランスのもっとも重要な映画作家のひとりでありつづけている。

これまでは家族(『スープをお飲み』)、夫婦(『公共問題』)、あるいは女性という個(『ウィンブルドン・スタジアム』)など、どちらかと言えば小さく親密な世界を描いてきた監督マチュー・アマルリック。『さすらいの女神たち』ではその親密さに加え、より大きな笑いと哀しみと喜びと、そして勇気に満ちた豊かな世界を描き出す。しかも監督作としては初めて本人が主演も務めている。2011年イチ押しの作品を、見逃すなかれ。

続き

Mathieu Amalric ポートレートはこちら

『さすらいの女神たち』

2010年/111分/ヴィスタ
監督・脚本・主演:マチュー・アマルリック
共同脚本:フィリップ・ディ・フォルコ、マルセロ・ノヴェ・トレ、ラファエル・ヴァルブリュヌ
出演:出演:〈ニュー・バーレスク〉ダンサーたち(ミミ・ル・ムー、キトゥン・オン・ザ・キーズ、ダーティ・マティーニ、ジュリー・アトラス・ミュズ、イーヴィ・ラヴェル、ロッキー・ルーレット)
9月24日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

オフィシャルサイト : www.ontour.jp