『建築と日常』編集者日記

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『建築と日常』編集者日記
最終更新: 5年 17週前

2014-07-17

水, 07/16/2014 - 15:00
別冊『窓の観察』の著者である柴崎友香さんが、小説「春の庭」(『文學界』6月号)で第151回芥川龍之介賞を受賞されました。たいへんおめでたく思います。受賞作はまだ拝読していませんが、単行本もまもなく出版されるようです。 芥川賞受賞しました! ありがとうございます!— 柴崎友香 (@ShibasakiTomoka) 2014, 7月 17 柴崎友香『春の庭』文藝春秋(2014年7月30日発売) http://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639 ...

2014-07-15

月, 07/14/2014 - 15:00
例の講義の第12回が終了。「日本建築の空間と表象」。表象という言葉の使い方が今ひとつ分かっていない。残り2回。

2014-07-12

金, 07/11/2014 - 15:00
なんの予備知識もないまま、宮崎夏次系という漫画家の漫画『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない』(講談社、2014)を読んだ。全9話の短編集。日常に垣間見える非日常性というか、人間や人間関係の深くて暗い部分を詩的にすくい上げようとしていると言えるだろうか。人によってはどれも理解の範囲を超えた気味の悪い話に思えるかもしれないし、ピタッとはまる人にとっては感情を激しく揺さぶられる作品かもしれない。僕はその中間というか、世界観にはある程度共感しつつも、その作品世界は不思議と浅く感じられた。おそらくこの作 ...

2014-07-08

月, 07/07/2014 - 15:00
例の講義の第11回が終了。「映画における建築・空間」ということで、ところどころ『映画空間400選』(→)を参照しつつ、90分間で9本の映画を紹介した。一方ではおよそ15分の『月世界旅行』(1902)を1.5倍速で流し、もう一方では『こわれゆく女』(1974)の食卓を囲んでスパゲッティを食べるシーンを15分以上にわたって流す。『こわれゆく女』はドキュメンタリー/フィクションの対立的な枠組みをはみ出す様態という文脈で、なかば無理矢理ねじ込んだのだけど、なんの変哲もない住宅の空間があれだけの密度をもち、しか ...

2014-07-06

土, 07/05/2014 - 15:00
テレビで放映していた、ブラッド・バード『レミーのおいしいレストラン』(2007)を観た(たぶんテレビ用に相当カットされていたと思う)。ピクサーによるアニメーションで、たぐいまれな嗅覚・味覚をもったネズミが人間社会のレストランのシェフになるという話。ネズミと人間とが会話できたりはせず、ネズミがレストランの厨房で料理することは非現実的であるという感覚を残しながら物語が作られている。そのあたりの現実/非現実の組み立てがよいのだろうなと思った。一方では「誰にでも可能性はある」という基本的に押しつけがましくなる ...

2014-07-05

金, 07/04/2014 - 15:00
まえに参加者の募集もした(6月20日)建築講座のテスト回が無事終了。下の引用文は、カーンの〈ビギニングス〉の概念を説明するときに参照した学校の話だけど、考えてみると今回のこの講座自体が、そこで書かれているような原初的な空間に近いかもしれない。僕は〈ビギニングス〉を歴史的な文脈で説明しつつ、実例として《インド経営大学》(1962-74)を引き合いに出したのだけど、実際に自分ではその建築を訪れたことがなく、でも受講者のなかに何人か行った人がいて、今度はその人たちが自分の経験や認識を語り始めるというような。 ...

2014-07-02

火, 07/01/2014 - 15:00
6月30日の深夜に、西沢大良さんが集団的自衛権に関してツイッターで発言されていた。それが建築界隈にとどまらず大きく広まっている。と同時にそれなりの数の批判を受けている(いずれも下記リンク先参照。ページ下部にコメント欄がある)。 西沢大良さん;集団的自衛権で貧困層が戦地に http://togetter.com/li/687487 米国で行われている経済徴兵制とは http://togetter.com/li/687532 事実誤認を指摘することには意義があると思う。ただ、今回の西沢さんの例に限らず ...

2014-06-30

日, 06/29/2014 - 15:00
初めてデモに参加した。首相官邸前で行われた、集団的自衛権の行使容認の閣議決定に反対するデモ。といっても大声を出すわけでもなく、1時間ちょっと、あたりをウロウロしていただけだった。同じく初参加でウロウロしていたという岡さんのグループと遭遇。 建築の社会性とか公共性とか、そんな話がぜんぶ吹き飛ぶような事態が進んでいると思う。 もし建築家を特筆大書するなら、理想主義者であるべきだと僕は思います。[…]現代世界が一番めちゃくちゃなのは、あした戦争が始まっても不思議ではないところです。理想主義という場合、そこ ...

2014-06-26

水, 06/25/2014 - 15:00
なんとなくYouTubeで見てみた「自衛隊に入ろう」(1969)。もはや古典。そして古典がリアリティをもつ現在。 今まで意識したことがなかったけど、高田渡が蟻鱒鳶ルの岡さんに似ている。そう思って他の動画も見てみると、下のなんかはかなり似ている。途中で挿入される若い頃の映像はぜんぜん似ていないのだけど。 そういえばすこし前、古谷さんの偽日記に、三好銀『もう体脂肪率なんて知らない』(KADOKAWA/エンターブレイン、2014)という漫画の主人公の少年が僕に似ていると書いてあった。ネットで見た表紙画像 ...

2014-06-23

日, 06/22/2014 - 15:00
柴崎友香『星よりひそかに』(幻冬舎、2014)を読んだ。『パピルス』の2009年5月号から2013年10月号にかけて連載された6編の連作短編+書き下ろし1編。前にも引用した文だけど(2013年2月3日)、柴崎さんの短編集『週末カミング』(角川書店、2012)のあとがきに下のようなことが書かれていて、 いちばん時間の経っている「蛙王子とハリウッド」から、数か月前に書いた「ここからは遠い場所」まで、「週末」という共通点以外は、つながりを設定していたわけではないのですが、通して読むと、ある小説のすみっこが ...

2014-06-22

土, 06/21/2014 - 15:00
レオス・カラックス『ホーリー・モーターズ』(2012)、ハーモニー・コリン『スプリング・ブレイカーズ』(2012)をDVDで観た。

2014-06-21

金, 06/20/2014 - 15:00
田中信太郎・岡粼乾二郎・中原浩大「かたちの発語展」をBankART Studio NYKで観た(〜6/22)。岡粼さんとのお付き合いが長い方たちと話をしながら回ったので、岡粼さんのパートに関して、より多視的に観ることができたように思う。ただ、立体の大作や新作が並ぶなか、僕がもっとも惹かれたのは、おそらく小品と言っていい、おかざき乾じろ名義の《エンディミオン》(2003)という粘土の彫刻だった。それは僕の個人的な好みということだと思うけど、一方で抽象的な造形の作品を観る自分なりの観方がまだ身についていな ...

2014-06-20

木, 06/19/2014 - 15:00
『建築と日常』建築講座(テスト回)開講のお知らせ 下記のとおり、このたび『建築と日常』は、建築に関する小講座を試験的に1回開講します。この試みに手応えが得られれば、検討すべき点を検討し、あらためて数回のシリーズで開講したいと考えています。 本講座のきっかけの一つには、本誌編集発行者である私・長島が、この4月から某専門学校で「建築・都市概論」(→)なる全14コマの講義を始めたことがあります。その講義について、建築関係の仕事をする同世代の友人たち何人かが「自分も受けてみたい」ということを言ってくれました。 ...

2014-06-19

水, 06/18/2014 - 15:00
ふと思い立ち、今更ながら『建築と日常』の媒体案内(全号目次+取扱店一覧)のPDFをホームページにアップしてみました。普段はA5判の両面印刷でチラシ的に使っていますが、文字が小さいのでA4で印刷したほうが見やすいかもしれません。ご参考まで。 『建築と日常』媒体案内PDF http://kentikutonitijou.web.fc2.com/kentikutonitijou.pdf

2014-06-17

月, 06/16/2014 - 15:00
例の講義の第8回(+第9回)が終了。今日は2コマ連続で、ゲストによるレクチャーと課題の講評会だった。その後、JIA杉並土曜学校第1回「青木淳さんと見る、大宮前体育館」に参加(土曜ではないのに土曜学校なのが気になる)。しかし講義の時間が延びてしまったため大幅に遅刻し、おそらく30分以上あった青木さんによる説明を聴くことができなかった。ただ、その説明の後に3グループに分かれて、1時間以上かけて建物内外を観て回り、そこで設計スタッフの方から具体的な各部分に関して丁寧な説明を聴くことができた。 もしかしたら ...

2014-06-16

日, 06/15/2014 - 15:00
考えてみると昨日の「熟成する空間」(『東京人』2013年3月号)と同じ頃に書いた「《代田の町家》の危機」(dezain.netがリニューアルしたらしく、過去の記事にアクセスできなくなってしまった)も、自分が今いる空間・時間が「今、ここ」の空間・時間だけでは成立していないという視点は共通していた。たぶん「今、ここ」を相対化して捉えようとする志向が僕にはずっとあるのだと思う。そう思うと5年前、雑誌を始める前に『nobody』に書いた文章も、そうした視点を持つものだった。 「建築と日常──偶然足を踏み入れ ...

2014-06-15

土, 06/14/2014 - 15:00
去年執筆した短文「熟成する空間」(『東京人』2013年3月号)が『ベスト・エッセイ2014』(光村図書出版)に収録されました。 ベスト・エッセイ2014 日本文藝家協会編(編纂委員:角田光代・林真理子・藤沢周・町田康・三浦しをん) 2013年に新聞などに発表された数多くのエッセイの中から、読み応えのある76編を厳選しました。日常生活の機微を切り取ったエッセイの妙味をどうぞご堪能ください。 http://www.mitsumura-tosho.co.jp/shohin/essay/book155.h ...

2014-06-14

金, 06/13/2014 - 15:00
大阪の本屋発行委員会編『西加奈子と地元の本屋』(140B)というA5判32ページの冊子で、柳々堂の松村智子さんが『建築と日常』を紹介してくださいました。「超ローカル書店員の証言「なんでこの本、ウチでは売れるんでしょ?」」というアンケート企画です。いつもお世話になっております。 西加奈子と地元の本屋 http://140b.jp/blog3/2014/06/p1078/ 柳々堂/建築図書専門店 http://www4.osk.3web.ne.jp/~ryuryudo/

2014-06-11

火, 06/10/2014 - 15:00
qpさんが初の海外旅行でオランダへ行ったらしい。下記リンク先の空撮を皮切りに、ブログでずっとオランダの写真が続いている。 明るさ 5月28日 http://d.hatena.ne.jp/com/20140528 空撮の写真は往きの飛行機の着陸間際に撮っているようだけど、ずいぶんいろんなものが写っていておもしろい。地形、インフラ、農地、建物、風車…。オランダに詳しい人なら、きっとこの写真からさまざまなオランダの歴史や文化を読み取ることができるのだろう。 下はオランダの窓の写真。限られた滞在のせいもあ ...

2014-06-10

月, 06/09/2014 - 15:00
例の講義も7回まで終わった。ルネッサンス、マニエリスム、バロック。その後、別の講義で代々木競技場第一体育館(丹下健三設計、1964)を見学するというので、同行させてもらった。せっかくなら今日の講義で、丹下健三がミケランジェロを信奉していたということを言えばよかった。