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July 16, 2016

『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』黒川幸則
田中竜輔

[ cinema ]

「村の中の村(Village in the village)」でなく「村の上の村(Village on the village)」。ひとりのバンドマンがごろりと迷い込んだこの村は、たとえばシャマランの『ヴィレッジ』のように隔離され幽閉された空間ではなく、スマホもネットもビールも充実しているし、なんなら普通に自動車も電車も走っているような場所だ。「on」という前置詞を率直に読み解こうとするのなら、古...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:06 PM

『人間と魚が浜』三野新
三浦翔

[ theater ]

 釣りと、狙撃が似ているのはそれがターゲットを捉えるという意味においてなのだが、写真家の三野新がそれを考えることの根底には、見ることの問題がある。釣り人役(宮崎晋太朗)が懐中電灯で魚役(大場みなみと滝沢朋恵)を照らし出すとき、魚役は「死んだ」と言うことで、ここにひとつのルールがあることが分かる。これは、ひとつの釣りであり狙撃なのであるが、丁寧にも懐中電灯の明かりは四角に縁どられており、これが写真や...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:01 AM

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