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November 29, 2006

『天国へ行くにはまず死ぬべし』ジャムシェド・ウスマノフ
渡辺進也

[ cinema, cinema]

TOKYO FILMeXのコンペティション部門出品作。監督はロシアの国立映画学校の出身で、過去にFILMeX では2000年に短編の『井戸』が、2002年には審査員特別賞を受賞した『右肩の天使』が上映されている。とはいえこの監督の作品を見るのは初めてで、さらにはタジキスタンの映画を見るのも初めて。 この映画ではカメラはその男の視線とその男の行動を追いかけていくのだが、主人公の男の視線と男の行動とが...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:46 PM

November 23, 2006

Boris with Merzbow Live (11/18、新大久保Earthdom)
田中竜輔

[ music, sports]

「どでかい音」、それが重要だ。もちろん大きい音だけあればいいというわけではない。だが、「どでかい音」にしか出来ないことがあるということを、それがどれほどに圧倒的な事柄であるということを、知るべきだ。BorisとMerzbowとのコラボレーションによるライヴを見た実直な感想のひとつとして、ただそれだけのことをとりあえず記そうと思う。  乾いたクリーントーンによって奏でられるギターの野太い旋律、それに...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:48 PM

November 21, 2006

「コワイ女」『鋼ーはがねー』鈴木卓爾
結城秀勇

[ cinema, cinema]

雨宮慶太、鈴木卓爾、豊島圭介という3人がそれぞれ監督したホラー・オムニバス映画「コワイ女」。そもそも「怖い女性」というクリシェのもとに企画されたものであるものの、その怖さのありかを母親の情念といった部分に結びつけてしまう雨宮慶太『カタカタ』、豊島圭介『うけつぐもの』が、造形的にも非常に陳腐なかたちしか見せてくれないのに対して、鈴木卓爾の『鋼ーはがねー』はそれら2作品とは一線を画している様相がある。...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:32 PM

November 17, 2006

『僕は妹に恋をする』安藤尋
田中竜輔

[ cinema, sports]

 安藤尋の『blue』以来となる劇場公開長編。前作『blue』では魚喃キリコ原作の漫画による女子高生同士の同性愛が主題に置かれていたが、今作でも同名の漫画作品を原作に、兄と妹との近親相姦としての恋愛関係が描かれている。単純に主題のレベルで見ると、安藤尋はいわゆる「タブー」としての恋愛関係を映画の物語における主題に扱うことを連続して選んでいる。『blue』では市川実加子と小西真奈美という女優ふたりの...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:33 PM

November 15, 2006

『百年恋歌』侯孝賢
梅本洋一

[ cinema, cinema]

 このフィルムがスー・チーとチャン・チェンのふたりによる1911年、1966年、2005年の三つの恋物語を描いたものだというフレームについてはもう記す必要もないだろう。『非情城市』、『恋恋風塵』、『憂鬱な楽園』の3本のフィルムを思い出せば、それぞれの時代に寄せる侯孝賢の眼差しが分かり、その意味で、『百年恋歌』は侯孝賢のそれまでのフィルムの集大成だと言えると思う。  『珈琲時候』は、いかにも侯孝賢と...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:06 AM

November 3, 2006

『父親たちの星条旗』クリント・イーストウッド
梅本洋一

[ book, cinema]

 泥沼化するイラク戦争、自民党の首脳による核装備論議容認論、北朝鮮による核実験──かつて西谷修が言った戦争の棚上げに当たる冷戦時代が終結し、グローバリズムというむき出しの資本主義の時代になると、見えなかった戦争がはっきりとその姿を見せるようになる。日本の教育基本法改正についての議論でも「愛国心」の問題がその中心になっているが、なるべくその輪郭を薄くしようと自らに課してきた国民国家が、戦争が可視化さ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:26 AM

November 2, 2006

バルセロナ対チェルシー 2-2、アーセナル対チェスカ 0-0
梅本洋一

[ sports, sports]

 グループステージ屈指の好カードも、ひとつの判定への疑問から実に荒れたゲームになってしまった。前半、メッシを倒したアシュリー・コールにイエロー。誰もがそう思った。だが、実際にはアシュリー・コールではなく、ランパードに出ていたらしい。後半になってアシュリー・コールにイエローが出されたので退場かと思いきや、そのままプレー続行。選手も観客も疑心暗鬼になる。選手たちの疑いがプレーにも現れる。単にファールな...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:34 PM