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September 24, 2017

『望郷』菊地健雄
結城秀勇

[ cinema]

この作品を最初に見たとき、なにかもっと大きなものの一部が描かれている、という印象を受けた。それは全体で6つの連作短編からなる原作のうちの、2短編の映画化という事情によるものかと思い、湊かなえの原作を読んでみた。だが、本来それぞれがまったく別々に独立した物語として書かれている原作を読んでみても、その大きな全体像が見えたわけでもなかったし、そもそもひとつひとつの短編がなにかもっと大きなものの一部をなし...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:57 PM

September 14, 2017

『汚れたダイヤモンド』アルチュール・アラリ監督インタヴュー vol.2
松井宏

[ interview]

←vol.1 明解さの探求 アルチュール・アラリ監督インタヴュー ──作品全体を通して、ライティングがものすごく作り込まれている。夜のシーンはどれも本当に美しい。撮影監督のトム・アラリはあなたのお兄さんですが、ライティングについて、あるいは作品全体のルックについて、彼とはどんな話し合いをしたのでしょう? A.H. トムとはものすごく時間をかけて話し合ったし、準備にもかなり時間をかけた。トムとはずっ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:51 PM

September 9, 2017

『汚れたダイヤモンド』アルチュール・アラリ監督インタヴュー vol.1
松井宏

[ interview]

明解さの探求 アルチュール・アラリ監督インタヴュー つくり手の多大なる思考と、実践の苦闘がまざまざと刻まれ、ごつごつとした異質さを備えながら、それでいてなお透明な抜けの良さを獲得してしまう映画が、たしかにある。アルチュール・アラリの初長編作『汚れたダイヤモンド』はそういう作品だ。シナリオや演出やテクニカルな面はもちろんのこと、俳優について、ジャンルについて(そう、今作は「フィルム・ノワール」だ)、...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:51 PM

September 8, 2017

『善き門外漢』中里仁美
長島明夫

[ book]

 『善き門外漢』という風変わりなタイトルの雑誌を初めて手にしたのは今年の4月、知り合いに連れられて行った目黒区鷹番のSUNNY BOY BOOKSでのことだった。自分自身そういう雑誌を作っているにもかかわらず(2009年創刊の個人雑誌『建築と日常』)、ふだんリトルプレスの類の冊子を開いてみることはあまりないのだが、この『善き門外漢』(刊行まもなかったvol.3)のたたずまいには妙に気になるものがあ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:51 AM

September 3, 2017

『甘き人生』マルコ・ベロッキオ
中村修七

[ cinema]

 ベッドに眠る少年の耳元で「たのしい夢を」と囁いた母親は、羽織っていたローブを脱いで部屋を後にする。未明になって、眠りについていた少年は、父親の叫び声と大きな炸裂音によって目を覚ます。家に入り込んできた親戚たちによって少年は囲まれるが、大人たちは適当な嘘をついて母親が彼の前から姿を消したことを誤魔化す。 この間に、母親の死という出来事が発生している。のちに母親の死が落下と関係するものであると明らか...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:08 PM