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July 5, 2005

「横尾忠則 Y字路から湯の町へ」
藤井陽子

[ cinema , photo, theater, etc... ]

 なんておもしろい絵を描く人なんだろう、横尾忠則って人は!  ところは湯の町・伊東、池田20世紀美術館の開館30周年を記念して企画された展示会だ。横尾の「Y字路」シリーズの最新作である伊東市のY字路を描いたものに、「銭湯」シリーズを加えた60点の展示だ。「Y字路」シリーズは以前、東京都近代美術館で開かれた「森羅万象展」でも見ることができたが、その時よりも集中しておもしろく見れた。「森羅万象展」の時...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:35 AM

『シンデレラマン』ロン・ハワード
藤井陽子

[ book , cinema ]

「人生をこの手で変えられると信じたいんだ」。  この映画を見て、奇跡を信じたいと思った。それから希望を捨てないで生きなくちゃいけないと思った。  強力な右ストレートを武器に持つ前途有望な若きボクサーのジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)が、右手の負傷をきっかけにみるみるうちに敗戦と怪我と貧困の悪循環に陥るところからこの映画は始まる。時は1929年、世界大恐慌の年だ。まるでアメリカの姿を投影するか...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:29 AM

『シャーリー・テンプル・ジャポン・パート2』冨永昌敬
小峰健二

[ cinema ]

 冨永昌敬の作品を見ていると途方もない拡がりを感じてしまう。たとえばそれが、江古田という場所で撮られていたとしても、マンションの一室で撮られていたにしても同じである。閉じられた空間であるはずの場所を果てなく拡散させ、映画自身の外壁を取り払う。そのような拡散作用が映画全編に漲り、観客は幻惑し、冨永にやられてしまうのだ。  たとえば『VICUNAS』では、日本語、英語、はては奇怪なタコ島語でダイアロー...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:25 AM

『乱れ雲』成瀬巳喜男
梅本洋一

[ cinema , sports ]

 生誕100周年を記念してディジタルリマスター化が進められている成瀬のフィルムがスカパーの日本映画専門チャンネルで連続上映されている。この日は、別プログラムの加山雄三特集とのからみで、『乱れ雲』が放映された。  他の加山プログラムには『エレキの若大将』、『椿三十郎』などが含まれていて、冒頭には今年68歳になる加山雄三のインタヴューが添えられていた。ひたすら黒澤明のすばらしさを語る加山の言葉の直後に...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:23 AM

ラグビー オールブラックス対ライオンズ第2テスト 48-18 ワラビーズ対フランス 37-31
梅本洋一

[ cinema , sports ]

 南半球の優勢が確実になった、などと暢気なことを言っている暇はなくなった。ライオンズがこうした大差でオールブラックスに敗れたことは初めてだし、フランスはスプリングボクス戦に次いで連敗。  ウッドワードは、失望していると語り、ラポルトはまだ望みがあると語っているが、ゲームを見る限り、「紙一重」などというものではない。ワラビーズ対フランスは確かに大差ではないが、フランスに勝ち味はなかった。ライオンズは...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:21 AM