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February 23, 2018

現代詩アンソロジー「認識の積み木」いぬのせなか座『美術手帖 18年3月号 言葉の力。』
三浦翔

[ art]

誰かが常にいじめられているような荒れた環境で中学校生活を過ごしていたわたしにとって、「死ね」という言葉を使ってはいけないと周りから言われて自制出来るようになったのは、いまから考えれば恥ずかしいほどに遅くて、高校生くらいになってからだったように思う。いまでは関西弁とともに覚えてしまった他の数々の他人を罵倒する言葉も、横浜に来てから関西弁と一緒に忘れてしまった、というか言葉の使い方を忘れている。それは...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:45 AM

February 21, 2018

『デトロイト』キャスリン・ビグロー
結城秀勇

[ cinema]

5月公開の映画『私はあなたのニグロではない』 (ラウル・ペック)の中で、次のようなジェイムズ・ボールドウィンの文章が読み上げられる。「黒人の憎しみの根源は怒りだ。自分や子供たちの邪魔をされない限り、白人を憎んだりしない。白人の憎しみの根源は恐怖だ。なんの実体もない。自分の心が生み出した何かに怯えているのだ」。 この言葉の後半部分は『デトロイト』における人々の置かれた状況をかなり的確に言い表している...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:38 PM

February 15, 2018

『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』 ジェームズ・グレイ
結城秀勇

[ cinema]

1906年、英国軍人パーシー・フォーセット(チャーリー・ハナム)は、アマゾン流域ブラジル・ボリビア間国境の測量の仕事を引き受ける。それは高騰するゴムの利権が絡む政治的な駆け引きのためでもあるが、一方で、自らの家系にかけられた汚名をそそぐために彼個人が社会的な名声="勲章"を必要としているという理由からでもある。当然のごとく待ち受ける幾つもの危険の先で、彼は無事川の源流へと辿り着き、測量を終える。だ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:04 PM

February 12, 2018

『L for Leisure』レヴ・カルマン、ウィットニー・ホーン
結城秀勇

[ cinema]

16mmフィルムで撮影された画面の質感や人物の配置、登場人物たちの大学院生という身分、彼らの話す会話のたわいもなさは、たしかに一瞬、バカンス映画だとか休暇映画といった枠組みの中にこの作品を入れてしまいたくもさせるのだが、たぶん違う。それは全体を貫くストーリーらしいストーリーがないからでも、全体を構成するひとつひとつの休暇が短いからでもない。休暇の映画とは、限られた時間が尽きれば否応なく戻らなくては...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:59 AM