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September 30, 2008

『アキレスと亀』北野武
山崎雄太

[ cinema, sports]

 絵を描き続ければ人が死に続ける。なんで映画観てこんな辛い思いをしなければならないのかとまた悲しくなってしまう……。  少年真知寿(マチス)は、大金持ちである生家に出入りする画家との素朴な交流から画家になることを志す。しかし、父親の会社が倒産に追い込まれてから生活は一変する。少年−青年−中年と時代を追って半生が語られてゆく真知寿を貫く無表情、過去への執着のなさは、すべて他人への無関心に端を発するも...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:40 AM

September 29, 2008

講演「肖像の理論のためのスターの顔」ドミニク・パイーニ
結城秀勇

[ book, talk]

 東京日仏学院にて開催中の特集上映「映画におけるメタモルフォーズ」の中の1本、アルフレッド・ヒッチコック『めまい』の上映後、プログラムを行ったドミニク・パイーニ氏による講演が行われた。先だって前日の青山真治監督との対談の前に行われた講演では、この特集プログラムの全体に渡って話が展開された(それはウォルト・ディズニー『ダンボ』から、ジェリー・ルイス『底抜け大学教授』、果てはロビー・ウィリアムスのPV...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:30 AM

September 27, 2008

『東南角部屋二階の女』池田千尋
梅本洋一

[ cinema, sports]

 若く才能のある映画作家たちが小さな世界に身を落ち着けてしまうのはいったいどうしてなのだろうか?  壊れかけた木造アパートの脇に庭付きの日本家屋があり、その縁側で老人はタバコを吸っている。会社を辞めた男はそのアパートの一室に住み、同じ日に会社を辞めた同僚と男と見合いをした女性が同じアパートに転がり込む。アパートのオーナーで小さな飲み屋を営む女性が老人の世話をする。男は老人の孫であり、父の残した借...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:03 AM

September 22, 2008

『私のハリウッド交友録 映画スター25人の肖像』ピーター・ボグダノヴィッチ
結城秀勇

[ book, sports]

 まるで辞書みたいな外観の書物だが、百科辞典的な効用を期待してはいけない。網羅的な事実が必要なら、その用途によってもっと大勢の人が記載された名士録のような本や、ここに書かれた人たちのひとりひとりについてもっと詳しく書いた本がいくらでもある(ジェリー・ルイスも自伝を出版したし、ベン・ギャザラも執筆中だそうだ)。『私のハリウッド交友録』という邦題が示すとおり(原題は『Who the Hell's in...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:39 AM

September 18, 2008

08-09チャンピオンズリーグ第1戦 ディナモ・キエフ対アーセナル 1-1
梅本洋一

[ cinema, sports]

 かつてディナモ・キエフはそのスピード溢れるフットボールでチャンピオンズリーグを席巻したことがある。シェフチェンコを擁した98-99シーズンのことだ。コーチのロバノフスキーは、中盤をやや省略し、あっという間に敵ゴール前に攻め込むフットボールで強豪を次々になぎ倒し準決勝まで進出した。シェフチェンコがこのシーズンの得点王になった。  アーセナルの緒戦の相手はこのディナモ・キエフだ。いくらプレミアで調子...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:27 PM

September 12, 2008

村野藤吾──建築とインテリア展
梅本洋一

[ architecture, sports]

 村野藤吾の建築やインテリアはかなり多く見てきたし、実際にその内部を使用したことも多い。建設中の横浜市役所を小学校に通う市電の中から何度も見たし、同じように東横線の中からは千代田生命ビルも何度も見た。箱根プリンスホテルも新高輪プリンスホテルも行ったことがあるし、日生劇場には何度も足を踏み入れた。立派で豪華で特徴に溢れているのだが、どうも好きになれない。その存在感が大きすぎて、それがぼくらに課す重さ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:18 PM

September 8, 2008

『ハンコック』ピーター・バーグ
結城秀勇

[ cinema, sports]

 ドリュー・バリモア、ルーク・ウィルソン主演の『100万回のウィンク』を見て、ラヴコメというジャンルから八割がた逸脱したその脚本にちょっとびっくりしてしまった。その脚本家ヴィンス・ギリガンが『ハンコック』にも参加しているというので見に行った。全体的に大味な印象は否めないが、この映画もまた歪な回路をたどって家族の物語へ至る。  あるいはこれはスーパーヒーローものというより、怪獣ものといったほうが近い...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:50 AM