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February 19, 2012

『なみのおと』酒井耕&濱口竜介
松井宏

[ cinema]

 声による圧倒的な体験。  酒井耕、濱口竜介という初めてドキュメンタリーを撮るふたりの監督によるこの作品は、声による圧倒的な体験と言い換えられる。ふたりは2011年3月11日の東日本大震災以後に宮城県に入り、各地の何人もの(何組もの)人々との接触を何度も重ね、やがて彼ら自身の体験をそれぞれ語ってもらい、そのなかの11人をこの作品に登場させている。昭和初期に同地域に発生した大地震を経験したおばあさん...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:05 AM

February 17, 2012

11-12チャンピオンリーグ決勝トーナメント ACミラン対アーセナル 4-0
梅本洋一

[ sports]

 しばらくアーセナルについて書かなかった。ゲームを見なかったわけではない。全ゲームをしっかりフォローしているが、どうもしっくり来ない。プレミアでは勝ったり負けたり。勝負弱いのは今日に始まったことではないが、簡単に敗れる原因になっているディフェンス・ラインの脆さは、ヴェンゲルが監督に就任してから初めてことだろう。なにしろ最初の頃は、フェイマス・バック・フォーが堅守を誇っていたのだから。昨シーズンのデ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:28 PM

淡島千景追悼
梅本洋一

[ cinema]

 映画って本当に不思議だ。森繁に「たよりにしてまっせ」と言われていたり、原節子の長年の友人の料亭の娘だったりした、あのキャピキャピしていて、屈託のない、それでいて頼りがいのある女性が、87歳でこの世を去ってしまった。映画の中ではいつも美しくて、行動的で、「いいなあ、こんな人が友だちにいたらな」といつも思っていた人が、実は、現実の世界では80歳をとおに越えていた。当たり前のことだ。小津安二郎(『麦秋...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:54 AM

February 16, 2012

『ドラゴン・タトゥーの女』デヴィッド・フィンチャー
隈元博樹

[ cinema]

リスベット(ルーニー・マーラ)の背中から美尻にかけて彫られた漆黒のドラゴン・タトゥー。その美しいドラゴンから一瞬たりとも目が離せないかのように、気がつけば誰もがこの158分の「犯人探し」の旅へと巻き込まれていくだろう。ただしデヴィッド・フィンチャーのフィルモグラフィーをたどってみると、『セブン』では捜査中に連続猟奇殺人事件の犯人が自ら出頭してしまうことで「犯人探し」は終わりを告げた。『ゲーム』や『...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:44 PM

February 15, 2012

『ヒミズ』園子温
増田景子

[ cinema, cinema]

園子温監督ははやくも震災を映画にとりこんだ。それが『ヒミズ』だ。結果、この映画は今後の被災地のひとつの可能性を描きだしたといえる。 この映画は古谷実による同名の漫画(2001-2003年連載)を原作とした映画で、9月に行われたヴェネチア映画祭ではコンペティション部門で主演の染谷将太と二階堂ふみがマルチェロ・マストロヤニン賞(新人賞)を受賞、1月から全国でロードショーが始まった。「普通」を夢見る中学...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:53 PM