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『さよなら、さよならハリウッド』ウディ・アレン
月永理絵

[ book , cinema ]

目が見えなければ、映画を撮ることはできない。カメラのアングルを決めたり、ラッシュを確認したりできないから、というよりも、ひとつひとつの決定に説得力がないからだ。映画を撮ることは、そこに何がありどんな風に動くべきなのかを決定することでもある。決定事項は膨大な数ほどある。ロケ地がたくさんあり、ショットの数も増えればさらにたくさんのことを決定しなければいけなくなる。もっとも簡単なのは切り返しを繰り返すこ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:42 AM

May 17, 2005

『パリところどころ』
須藤健太郎

[ cinema , photo, theater, etc... ]

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この前、特に目的もなく六本木のABCに立ち寄ると、『パリところどころ』のDVDが売っていてびっくりした。『アデュー・フィリピーヌ』とセットで昨年の11月頃に発売されていたらしかった。かなり迷ったあげく、勢いで買ってしまう。すごい見たかった。ヌーヴェルヴァーグに興味を持っていくつも文献を読んでいると、『パリところどころ』というタイトルにいつも出会った。でも、未見だったのだ。 『パリところどころ』は、パリを舞台に6人の監督が撮った10分から20分程度の短編で構成される...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:49 AM

「写真はものの見方をどのように変えてきたか」第1部[誕生]
藤井陽子

[ photo, theater, etc... ]

この展示物の中でなにより心を惹いた、世界で最初に実用化された写真方式の「銀板写真」のことを話そう。銀板の上に人の姿や街の風景が写されているのだ。これは、第二の視覚と呼ばれるカメラ・オブスクラをつかって、画像を定着させた最古の方法──ダゲレオタイプ──の写真だそうだ。当時「記憶する鏡」と賞賛されたという。この写真を覗き込むと、人物や街の影以外の部分に、覗き込んだ人の顔が写りこむ。1枚の平面の中に、か...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:50 AM

May 16, 2005

『楳図かずお 恐怖劇場』「蟲たちの家」黒沢清
結城秀勇

[ cinema , cinema ]

楳図かずおのデビュー50周年を記念した、6本の楳図作品の映像化という企画の中の1本。  不動産関係の仕事で働く蓮司(西島秀俊)は、妻(緒川たまき)が家に閉じこもりがちなことを気にかけている。妻は妻で、夫が酒を飲むと嫉妬深く暴力的になることを気に病んでいる。ふとしたことをきっかけに、妻は2階の一室に閉じこもり、そこから出てこなくなる。蓮司は浮気相手でもある大学の後輩に、自分の見ているものがただの妄想...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:11 PM

May 14, 2005

「ウナセラ・ディ・トーキョー」
梅本洋一

[ photo, theater, etc... , sports ]

久しぶりに砧の世田谷美術館に行く。12年ぶりのことだ。前に行ったのは「ラヴ・ユー・トーキョー」展。アラーキーと桑原甲子雄のふたり展だった。12年前が東京ロマンチカ、そして今度はザ・ピーナツの60年代のヒット曲のタイトルをそのままいただいたもの。歌謡曲は必然的にノスタルジックな感じがする。つまり、私も歳を取ったということだ。 平日の午後でとても空いていたので、内井昭蔵設計のこの美術館のディテールをし...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:30 AM

May 12, 2005

『ライフ・アクアティック』ウェス・アンダーソン
梅本洋一

[ cinema , cinema ]

ビル・マーレイ扮するスティーヴ・ズィスーはなぜズィスーという姓なのか。Zissouというスペリングだが、こんな姓の人は(それほど多くはないが)ぼくの知人にはいない。 ベラフォンテ号には、この時代に適合できない人たちが乗船している。ドキュメンタリー・フィルムなどもう時代遅れだし、ここに出てくる海の生物──どれも想像の産物だ──に本気で興味を持つ人などいないのではないか。でも、皆、本気なのだ。ズィスー...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:48 AM

May 8, 2005

『獣人』ジャン・ルノワール
藤井陽子

[ book , cinema ]

『獣人』を見た後、なぜか青山真治の『Helpless』のことを思い浮かべていた。ドミニック・パイーニが、ふたつのフィルムを並べることでできた「間」の中に新たな思考と視点を見出そうとしていたように、『獣人』と『Helpless』の間にも新たな思考と視点を見出せるかもしれない。 そもそもなぜ『Helpless』なのか。『獣人』の初めのシーンと、ルボーがグランモランを殺害するシーン、そしてフィルムの終わ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:10 PM

『愛慾』ジャン・グレミヨン
梅本洋一

[ cinema , cinema ]

ドミニック・パイーニの「記憶、引用、回想の中の映画」と題されたプログラマシオンの中にある「ジャン・ギャバン、プロレタリアートの憂鬱」の回にルノワールの『獣人』と共にグレミヨンの『愛慾』が上映された(東京日仏学院エスパスイマージュ)。 このフィルムを見たのは25年ぶりだ。『獣人』と共に見ると、2本ともジャン・ギャバンが主演し、ほぼ同じ物語が語られているのが分かる。もちろんこうしたプログラマシオンの妙...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:22 AM

May 6, 2005

Champions League semi-final 2nd leg リヴァプール対チェルシー 1-0 (total 1-0) PSV対ミラン 3-1 (total 3-3)
梅本洋一

[ book , sports ]

リヴァプール対チェルシーは、ほとんどファーストレグの再現。互いに中盤をつぶし合い、シュートがめっぽう少ないゲームになった。変化は前半開始早々にルイス・ガルシアがゴール前の混乱の中で1点を上げたこと。それが決勝点になり、リヴァプールがファイナルに進むことになったのだが、だからゲームが面白くなかったわけでは決してない。ほとんど膠着して動かないゲームのなか、モウリーニョはロッベン(ジョー・コール)、ケジ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:43 AM

ラグビー:日本学生代表対ニュージーランド学生代表(NZU) 29-31
梅本洋一

[ book , sports ]

一昨年の同時期37-31で早稲田大学の単独チームがNZUに完勝したことがあった。今年、そのカードはなく、その代わり日本学生代表(監督は流通経済大学の上野)とNZUのカードが組まれた。「日本学生代表」といっても昨年度の早稲田4年生を主体に、プロップ、フランカー、センター、FBに別の大学の現役とOBを加えた編成だ。 ゲームとしては点差以外見るべきところはまったくなかった。早稲田OBの選手たちが展開を指...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:01 AM

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