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July 3, 2007

『ボルベール』ペドロ・アルモドバル
梅本洋一

[ cinema]

 『キカ』『私の秘密の花』あたりから、アルモドバルは、キッチュで「罰当たり」で「変態な」映画作家から、現代映画きっての「メロドラマ作家」へと次第に変貌していった。もちろん、その背後には、アルモドバルの成熟もあるのだけれど、それ以上に、時代の変化が大きいと言えるだろう。同性愛も性転換も近親相姦もそれだけでは、スキャンダラスな話題であり得なくなった時代にぼくらは生きている。かつてなら、それだけで「反社...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:29 PM

July 2, 2007

エドワード・ヤン追悼
梅本洋一

[ cinema, cinema]

 朝刊の死亡欄のエドワード・ヤンの文字と写真が目に入る。  突然蘇るいくつかの光景。  91年の東京映画祭『クーリンチェ少年殺人事件』を見た晩のこと。翌日に彼に会うために赴いた、今はなきキャピタル東急ホテルでのロビーでのこと。ハワード・ホークスの『リオ・ブラボー』の話をしていて──その映画は『クーリンチェ』にとってとても重要なものだ──ふたりで涙ぐんでしまったこと。その直後に行った山形映画祭での数...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:45 PM

『殯の森』河瀬直美
田中竜輔

[ cinema, cinema]

自身の作品をエンターテイメントとして消費されるものだとは考えてはいない、と自称する河瀬直美の、そしてカンヌ映画祭でグランプリを獲得した『殯の森』は、間違いなく「作家」の映画であるはずだ。このフィルムには妻を失った老人と子を失った若い女についての物語があり、そこには河瀬直美の「生」と「死」についての思索が充満しているのだろう。このフィルムにおいて、うだしげきと尾野真知子という二人の主要なキャストは、...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:26 PM

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