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November 15, 2008

『おかしな時代──『ワンダーランド』と黒テントの日々』津野海太郎
梅本洋一

[ book , cinema ]

 この本の帯にはこうある。「アングラ劇団旗揚げのかたわら、『新日本文学』で編集を学び、晶文社で雑誌みたいな本を次々に刊行。黒テントをかついで日本縦断のはて、幻の雑誌『ワンダーランド』を創刊! 60年安保から東京オリンピック、そして70年前後の大学紛争まで、若者文化が台頭した『おかしな時代』を回想するサブカルチャー創世記」。過不足なく、見事に本の内容がまとめられていると思う。「新日本文学」はともあれ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:09 PM

November 12, 2008

『かけひきは、恋のはじまり』ジョージ・クルーニー
梅本洋一

[ cinema , cinema ]

 もっとも困難な映画とはどんなフィルムを指すのだろうか? あるいは、彼岸にあるフィルムとは何なのか? どちらの質問にも同じ解答を与えることができるだろう。解答例として挙げられるのは、『ヒズ・ガール・フライデー』(ホークス)、『フィラデルフィア物語』(キューカー)。複雑なキャメラワークも、凝った編集もなく、俳優たちが立ったまま、台詞を言っているだけだと感じられるように見えるのだが、それが極めて自然に...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:07 AM

November 11, 2008

『赤めだか』立川談春
梅本洋一

[ book , cinema ]

 好評につき版を重ねている本をここで紹介するのは本意ではない。だが、誰からも、あれはめっぽう面白い本だ、と言われれば、どうしても本屋で手に取り、何ページか立ち読みしたくなるものだ。で、立ち読みしてみると、なるほど、これは面白い!と感じられ、平積みになっているその本を下の方から取って、レジに持って行ってしまうものだ。帰ってから寝る前に少しずつその本を読み進め、残りページが少なくなると、もう終わりかと...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:26 PM

November 9, 2008

アーセナル対マンチェスター・ユナイティド 2-1
梅本洋一

[ sports , sports ]

 ここ3試合アーセナルはまったく精彩を欠いている。スパーズに、89 分から2点差を同点に持ち込まれてから、ストーク・シティ戦は、ロングスローから2点を失い、チャンピオンズ・リーグのフェネルバフチェ戦はホームでスコアレスドロー。精彩を欠くばかりではなく、ストーク・シティ戦ではアデバイヨールを失い、サニャも怪我。さらにファン・ペルシは一発レッドを喰らい……。もう人がいない状態。これではマンU絶対有利と...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:04 AM

November 5, 2008

『エグザイル/絆』ジョニー・トー
梅本洋一

[ cinema , cinema ]

 おそらくハッピー・エンディングは来ないだろうと誰でも思うだろう。だが、それでも、ジョニー・トーの演出は、ぼくらを捉えて放さない。究極の「型」の世界。つまり、それは演出の果てとでも呼べるだろうが、ストーリーの進行とは関係なく、銃撃戦があれば、それを磨きをかけた演出で描ききる。それぞれの登場人物に、「型」があり、その「型」と別の「型」が結ぶとき、新たな「型」が生まれ、映画は「型」から「型」へと不定形...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:11 AM

November 2, 2008

大学ラグビー対抗戦 帝京対早稲田 18-7
梅本洋一

[ book , sports ]

 この日のゲームは、帝京の完勝だ。ブレイクダウンで何度もターンオーヴァーし、スクラムでも早稲田をめくり上げた。解説の藤島大は、往年の早明戦のようだ、と言っていたが、今の早稲田の選手には往年の早明戦の経験値は皆無だ。選手が毎年入れ替わり、ひとりの選手がチームに在籍するのも留年がなければ4年を越えることがない大学ラグビーの困難さは、往年の早明戦の体験の有無ばかりではないだろう。87年12月の「雪の早明...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:03 PM

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