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November 30, 2010

バルセロナ対レアル・マドリー 5-0
梅本洋一

[ cinema]

 火曜日の朝から信じがたいものを見てしまった。チャビの一発に始まり、ジェフレンの5点目まで、バルサがディフェンダーを付けたアタック練習のように得点を重ねていく。ディフェンス側は、ボールを奪取するまでの仕事で、アタック側は決め事の確認。息子のチームでさえよくやっている練習だ。彼によれば、ディフェンス組に入ると「つまんないよ!」ということ。このゲームではディフェンス組がこのゲームまで無敗のレアルなのだ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:33 PM

『行きずりの街』阪本順治
梅本洋一

[ architecture, cinema]

 志水辰夫の原作を読んでいないし、水谷豊主演で一度テレビドラマ化されたようだが、それも見ていない。何となくこの映画を見た。平日の午後の横浜ブルク13という新しいシネコンはガラガラだった。  見る者に少しずつしか物語のキーを与えない編集が続く。きっと複雑な話なのだろうと思う。田舎の病院で呼吸器を付けている老婆。見守る波多野(仲村トオル)。老婆の遠縁にあたる娘を東京へ探しに行く波多野。なぜ?  確かに...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:21 AM

November 26, 2010

『The Depths』濱口竜介
結城秀勇

[ cinema]

 濱口作品のトレードマークとなりつつあるモノレールの車窓を通じて、デジタルカメラが風景を切り取る。そのフレームはシネマスコープであるこの作品自体のフレームより小さい。ふたつのフレームに挟まれた中間領域はグレーに沈み、見られると同時に見なかったもの、カメラによって切り取られたと同時に切り取られなかったものにされる。あえていうまでもないが、濱口竜介の映画における登場人物の「深さ」とは現実感や奥行きの問...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:47 AM

November 24, 2010

関東大学ラグビー対抗戦 早稲田対慶應 8-10
梅本洋一

[ sports, sports]

 スカパーの解説に登場した野澤武史は、「慶應のOBであることを誇りに思う」と言っていた。10年ぶりの勝利なのだから野澤が喜ぶのももっともだ。だが、早稲田のゲームにはまったく感心できない。負けたからでもあるが、それ以上に、どういう形でこのゲームを勝利に導くのかというヴィジョンが、ゲームを見ていてまったく感じられなかったからだ。伝統の早慶戦だし、昨年は20-20の引き分けだったので、まさか慢心はなかっ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:12 AM

November 22, 2010

『森崎書店の日々』日向朝子
梅本洋一

[ cinema]

 片岡義男の新刊短編集『階段を駆け上がる』に収められた7篇の短編の中に『雨降りのミロンガ』という素敵な短編がある。地下鉄の神保町を出ると雨が降っていて、そこで主人公は20年ぶりの偶然ある女性に会う。その女性は、20年前「ミロンガ」のウェイトレスをしていて、主人公はそこの客だったという話だ。「ミロンガ」とか「ラドリオ」とか「さぼうる」とかを知っている人には、とても吸引力のある短編だ。ぜったいに神保町...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:05 AM

November 7, 2010

『愛と憎しみの新宿──半径1キロの日本近代史』平井玄
梅本洋一

[ book]

 あれは1982年か83年のことだったろうか、新宿2丁目の喫茶店で、今はもう存在しない書評紙の編集者と打ち合わせをしていた。「8面担当」と呼ばれていたその人は、書評紙の編集の仕事は「世を忍ぶ仮の姿」で、本業として「風の旅団」(と言ってももう誰も知らないだろうが、かなり有名で過激な劇団──もちろん「赤い旅団」からの命名だろう)の制作をやっていた。  その打ち合わせの最中、喫茶店の外を大きな荷台付きの...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:40 PM

November 5, 2010

関東大学ラグビー 対抗戦 早稲田対帝京 33-14 慶應対明治 17-20
梅本洋一

[ sports]

 この1週間、フットボールだけでも数多くのゲームを見た。まず不甲斐ない敗戦を喫したジャパン・ラグビーの対サモア戦。ジョン・カーワンのラグビーは、結局のところ、いつも真っ向勝負を挑むだけであって、それでは主要8か国とぜったい拮抗するゲームなど期待することができない。春には確かにアウェイでサモアに勝った。だが、今回、遠征してきたチームは若手主体のいわば2軍、そこに勝てない。つまり、強くないということ。...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:05 AM

November 3, 2010

『ナイト&デイ』ジェームズ・マンゴールド
結城秀勇

[ cinema]

 謎に満ちたエージェント・ロイ(トム・クルーズ)に連れ去られるようにして、ジューン(キャメロン・ディアス)は世界中を駆け巡る。カンザス、ブルックリン、南海の孤島、オーストリア、スペイン……。その移動の過程はほとんど描かれることなく、彼女の意識が薄れた後再び甦ることを意味する黒いスクリーンが、その距離を埋める。唯一映画だけが、その空間的な距離をなにも映らない映像によって代用することが出来る。ブラック...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:31 AM