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August 31, 2019

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」』クエンティン・タランティーノ

[ cinema]

 いま自分が観ているこの映画は何であろうか、と思いつつ、散りばめられたというよりもその無数の細部に全体の重量を担わせるようなネタの連打、乱れ撃ちと、いくつかのシーンにおいてスクリーンにみなぎる映画らしい空間、時間、ムードによって楽しく観た。あっという間の百六十分。幾分ダラッとした穏やかな満足で、観終えるやいなやもう一回観てもいい気分。  しかし、もしそうしたとしてもおそらくこの『ワンス・アポン・...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:38 AM

August 28, 2019

『帰れない二人』ジャ・ジャンクー

[ cinema]

 昨年、2018年カンヌ国際映画祭では、20世紀に立ち戻り、そこから現在へと遡及する作品が何本か見られた。『COLD WAR あの歌、2つの心』、『幸福なラザロ』、もちろん『イメージの本』もその一本として数えられるだろう。すべてが平面の上に浮かんでは消えていくような現在において、20世紀というすでにはるか遠くに思える時代に立ち戻り、21世紀との間にどうにか時間的遠近法を見出そうとする試みであるかの...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:13 PM

August 17, 2019

『間奏曲』ダグラス ・サーク

[ cinema]

 8/16、アテネ・フランセ文化センターでの「中原昌也への白紙委任状」のトーク用に調べたことを簡単にメモしておく。 ・基礎情報 1. 1957年製作のこの作品は、以後サークのフィルモグラフィとして『翼に賭ける命』『愛する時と死する時』『悲しみは空の彼方に』という傑作群を残すばかりという監督として脂の乗り切った時代の作品にもかかわらず、研究書等でもきちんと触れられることが少なかった。アメリカ本国にお...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:38 PM

August 14, 2019

『ワイルドライフ』ポール・ダノ

[ cinema]

 初雪が降り出す中、停車していたバスが出発する。ジョーにとって、初雪は山火事の消火に行っていた父(ジェイク・ギレンホール)の帰還を知らせる合図である。初雪を見た彼は、いてもたってもいられなかったのだろう、勢いよく、バスとは逆の方向に走り去る。カメラは、急ぐ彼とは打って変わってゆっくりとしたパンでそれを追う。そのゆっくりさがいい。速くカメラを動かさずとも、またカットを割らずとも、カメラを構えれば、あ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:12 AM

August 5, 2019

『彼女のいた日々』アレックス・ロス・ペリー

[ cinema]

 これだけ配信サイトがあると、いつ、どこのサイトでどの作品が配信が行われているのかが全くわからないでいる。以前みたいにDVDスルーだったらTSUTAYAの新作コーナーに行けばそこで追うことができていたけれど、それが配信になってしまうと、新しくリリースされていてもまあ気がつかない。僕の場合、ずっとみたいと思っていてみれない監督のひとりにアレックス・ロス・ペリーというアメリカの監督がいて、海外版のソフ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:47 AM