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September 24, 2019

『旅館アポリア』ホー・ツーニェン@あいちトリエンナーレ2019

[ art, cinema]

 展示会場である愛知県豊田市の「喜楽亭」は、明治時代後期からつづいた料亭旅館であり、大正末期を代表する町屋建築として知られている。戦前は養蚕や製紙業、戦後は自動車産業と深く結び付く要人のための社交場だったらしいが、戦中は神風特攻部隊である「草薙隊」の若者たちが同市の伊保原飛行場から沖縄戦へと出撃する最後の夜に宿泊した場所でもあったという。現存する建物は1983年に復元移築されたものだが、シンガポー...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:05 PM

September 16, 2019

カンヌ国際映画祭2019からパリへ(1) シネマテーク・フランセーズにおけるアルノー・デプレシャン全作特集

[ cinema]

5月のカンヌ。ワールド・プレミア上映された作品を発見し、批評家を含めた映画人たちとそれら作品について即座に語り、批評し合う、国際映画祭特有のライブ感溢れる刺激的な体験がそこにある。そして8月の終わり、9月の初め(映画の題名のように!)のパリ。学校や仕事も切り替えの時期、カンヌでお披露目された作品を含めた新作が劇場公開され、新聞やラジオやテレビ、そしてカフェやディナーの席、映画館や道端でもさらに掘り...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:35 PM

September 13, 2019

『暁闇』阿部はりか

[ cinema]

「LOWPOPLTD.」名義の音楽をクラウド上で共有していたサキ(越後はる香)とユウカ(中尾有伽)は、その消失と引き換えに、物々しくそびえ立つビルの屋上とそこに佇むコウ(青木柚)の姿を発見する。その屋上とは、これまで彼らが身を潜めていた日常の狭々しい空間とは異なる、どこか開放的で無機質さを帯びた空間だ。学校の図書館から借りた三浦綾子の『続・泥流地帯』を読んだり、見知らぬ男性に買ってもらった花火に...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:07 PM

September 12, 2019

『アラビアン・ナイト』ミゲル・ゴメス

[ cinema]

*2015年の広島国際映画祭及び関連上映企画にて上映されたミゲル・ゴメス監督『アラビアン・ナイト』が、「イメージフォーラム・フェスティバル2019」にて再上映されます。それに際しまして「NOBODY ISSUE45」所収の『アラビアン・ナイト』評を掲載します(再掲にあたって一部改稿を施しています)。同45号には本作についてのミゲル・ゴメス監督インタヴューも掲載、ぜひ上映に合わせてお読みください! ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:00 PM

September 11, 2019

京都滞在日誌2019@ルーキー映画祭③

[ cinema]

2019年9月8日(日) 連日の疲れから来たものなのか、朝からひどい腹痛に悩まされる。しばらくホステルで安静にしたのち、午前中は市営バスに乗って出町柳の「出町枡形商店街」へ。アーケードをブラブラ歩いていくうちに、大きな「出町座」の看板が目に留まる。おもむろに中へ入ると、中央には書籍の棚に囲まれるようにカウンターキッチンが配備され、劇場は地上階を挟んだ2階と地下1階にあるようだ。今回は出町座での映画...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:07 PM

September 10, 2019

京都滞在日誌2019@ルーキー映画祭②

[ cinema]

2019年9月7日(土) 遅く起きた朝。身支度を急いで済ませ、近所の「カフェー天Q まつ井食堂」で昼食を摂る。この食堂も千本通りに点在する町屋をリノベーションした店舗で、正面の引き戸を開けるやいなや、目の前にはDJブースやPA機器、アンプ一式が並んだスペースに二人掛けのテーブルやソファが並んでいる。おそらく日中は定食屋、夜はライブハウスに様変わりするのだろう。見る見るうちにお客さんも多くなり、厨房...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:00 AM

September 8, 2019

京都滞在日誌2019@ルーキー映画祭①

[ cinema]

2019年9月6日(金) もう何年ぶりかの京都。新横浜駅から新幹線「こだま」で約3時間の移動を経て、京都駅に着いたのが午後3時ごろだった。先週訪れた帰省先の福岡もひどい暑さだったけれど、ここ京都も引けを取らないほどの残暑に見舞われている。秋と言うにはまだまだ程遠いようだ。今回の滞在はグッチーズ・フリースクールと8/23にリニューアルしたばかりの京都みなみ会館による「ルーキー映画祭」なので、「初心、...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:59 PM

September 1, 2019

『寝ても覚めても』濱口竜介@YCAM

[ cinema]

 上映前のレクチャーで、YCAM(山口情報芸術センター)で通常映画の上映をしている(ミニシアターのような)Cスタジオと、映画の上映のための施設ではなく、むしろ舞台などがメインで使う広い空間である(爆音映画祭の会場でもある)Aスタジオの2ヶ所で『寝ても覚めても』のいくつかの場面を聴き比べる。  Cスタジオがスクリーン正面、右、左。サイドの壁、重低音用など6~7個くらいのスピーカーを使っているのに対し...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:01 AM