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July 21, 2019

第30回(2019年)マルセイユ国際映画祭(FID)報告

[ cinema]

 2019年7月9日から15日まで開催されたマルセイユ国際映画祭は、今年30周年を迎えた。35カ国以上から125本の作品が選ばれ、フランスにおける中規模映画祭として、圧倒的な国際性を有するジャンルの垣根を越えた豊穣なプログラムは今年も健在だ。記念の年を祝って、映画祭に所縁のある32人の監督の手がける40秒から4分の短編によって編まれたオムニバス映画が製作され、ラブ・ディアズ、クレモン・コギトール...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:35 AM

July 18, 2019

『さらば愛しきアウトロー』デヴィッド・ロウリー

[ cinema]

Just living  ひとりの男の背中が映る。奥では女が札束を鞄に詰め込んでいる。慌ただしいタイマーの音や警察の通信機から聞こえる会話とは異なり、彼はいたって落ち着いてる。女が札束を詰め終わると、男はベルを鳴らし、銀行を後にする。彼の顔は見えない。彼の動作だけに注目すれば、それが強盗なのだということさえ判らないだろう。そのように彼はいつも扉を開け、その人の前に立ち、その人を見つめ、お金を、車を...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:47 PM

July 17, 2019

『旅のおわり世界のはじまり』黒沢清

[ cinema]

 それこそ某バラエティ番組のタイトルのように「世界の果て」と呼びたくなるような、ウズベキスタンの景色。あまりに巨大すぎる人造湖や、どこまでも広がる平原、人でごった返すバザール。だがぼんやりと見ているうちに思うのは、それが「世界の果て」まで来たからこそ目にすることができるありがたい映像として撮られているかと言えば、まあそうではないということだ。  劇中で撮影されている16:9サイズの番組用映像と比較...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:16 PM

July 14, 2019

中山英之展 , and then@TOTOギャラリー・間

[ architecture, cinema]

 会場の「ギャラリー・間」には、展示と上映を行うための3つの空間が存在する。3Fの展示空間には中山英之がこれまでに手がけた「2004」「O邸」「道と家」「弧と弦」「mitosaya薬草園蒸留所」「かみのいし」にまつわる参考文献やスケッチ、図面、写真、模型が縦横に広がり、台座の側面や壁面には自身の着想と考察を交えた直筆のキャプションが施されている。また外のテラスには、ベニヤ板に石の表面がプリントされ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:57 PM

July 5, 2019

『嵐電』鈴木卓爾

[ cinema]

 嵐電の駅に併設されたカフェで、8ミリの上映会が行われている。その中では一般の方が撮られた嵐電の姿が上映されていて、それが途中から『嵐電』の登場人物たちの姿が映る劇中のものへと変わってゆくのだが、それらが自然と並んでいることにすごく驚かされる。それは、単に各々の映像の質が似ているからということだけではなくて、作品と関係ないところで撮られた映像と作中の映像とが同じように並んで上映されていても不思議で...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:50 AM