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May 29, 2011

2011チャンピオンズリーグ決勝 バルセロナ対マンチェスター・ユナイティド 3-1
梅本洋一

[ sports ]

 準ホームであるウェンブリーであっても、マンUにはまったくアドヴァンテージはなく、バルサはいつものバルサのフットボールをして、堂々と勝った。バックラインにプジョルを欠いても、このところバックラインに入っているマスケラーノが十分に欠場を埋めている。前半のうちに次第にペースを握ったバルサは、相手がどこであろうと、またこのゲームがチャンピオンズリーグの決勝であろうが、普通のリーグ戦であろうが、同じフット...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:29 PM

May 21, 2011

『甘い罠』クロード・シャブロル 
増田景子

[ cinema ]

 リストの「葬送曲」が繰り返し演奏される。それは、ピアニストであるジャック・デュトロンが、そこを訪れるピアニストの卵であるアナ・ムグラリスに間近に控えたコンクールに向けてレッスンをしているからなのだが、それ以上の接点がこの曲とこの映画自体にあるように思えてしょうがない。この映画のタイトルが「葬送曲」でもうなずけるほどである。  誰を葬送するのか。それはイザベル・ユペールに他ならない。イザベル・ユペ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:17 AM

『悪の華』クロード・シャブロル 
隈元博樹

[ cinema ]

 冒頭からダミアの『UN SOUVENIR』に呼応するように、外部から内部へとゆっくりと移動していく長回しのキャメラ。左に首を振ってダイニングをなめたあと、深紅のカーペットがかかる階段を(これもゆっくりと)上がり、2階に横たわる何者かの死体を捉えた瞬間にその場で立ち止まる。なぜ最初からこれほどまでにシャブロルは邸宅を丁寧に撮っているのだろう?  ドイツ占領下の時代、父親にレジスタンスとして殺害され...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:01 AM

May 20, 2011

『最後の賭け』クロード・シャブロル 
渡辺進也

[ cinema ]

 長らく日本で未公開であったクロード・シャブロル監督の3つの作品が公開される。  そのうちの1本である『最後の賭け』は1997年製作、デビュー作となった『美しきセルジュ』以来ほぼ毎年、3年と空けず監督作を残しているシャブロルの長編映画47本目にあたる。  『最後の賭け』は『ヴィオレット・ノジュール』以来シャブロル映画の常連となったイザベル・ユペールと『帽子屋の幻影』以来の出演となるミシェル・セロー...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:58 PM

May 18, 2011

ジロ・デ・イタリア2011 第1週まとめ
黒岩幹子

[ sports ]

 この季節、私は俄然ヨーロッパに行きたくなる。なぜって、自転車ロードレースの三大レース、グランツールが始まるからだ。5月のジロ・デ・イタリア、7月のツール・ド・フランス、そして8~9月のブエルタ・ア・エスパーニャと、夏はグランツールで始まり、グランツールで終わるのだ!  さて、5月7日に開幕したグランツール第1弾、ジロ・デ・イタリアは「主催者がドS」と言われるほどに苛酷なルート設定で知られる。要は...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:41 PM

May 14, 2011

『HOSO NOVA』細野晴臣
梅本洋一

[ music ]

 この間、ぼくの家の側でタクシーを待っている高橋幸広を見かけた。そうだ、もうすぐ『HOSO NOVA』の発売だ、とそのとき思った。YMOのつながり。そういえば最近、細野さん、ラジオに出まくり。キャンペーンも飄々とこなしている。細野さんらしい。渋谷を通りかかったので、駅前のTSUTAYAで探したら、もう売り切れ。しょうがないので、タワレコへ。もう最後の2枚ぐらいだった。ジャケットのモノクロの写真もい...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:03 PM

May 8, 2011

『歓待』深田晃司 
増田景子

[ cinema , cinema ]

 川沿いにある東京の下町。下町特有の車がすれ違えなさそうな狭い路地の一角にある特徴のない建物のすりガラスに書かれた小林印刷の文字。この、歩いていたら足を止めないような地味な家族経営の印刷所が、この映画の舞台である。ガラスの引き戸を開けると、そこには通路を挟んで大きな印刷機が2台置かれていて、奥には8畳間ほどの居間と上に続く急な階段。どうやら印刷所と居間の境には風呂があるようだが、それくらいしかない...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:10 AM

多木浩二追悼
梅本洋一

[ book ]

 新聞では震災や原発関連の記事ばかり読んでいたので、多木浩二さんが亡くなった記事を読み落としていた。さっき本屋で「新建築」を立ち読みしていたら、多木浩二さんが亡くなったという記事を見つけた。享年82歳とあった。  多木さんとは、『ベルリン:芸術と社会1910-1933』(E・ロータース、岩波書店、1995年)という翻訳書で一度だけお仕事を一緒にさせていただいた。お目にかかったのは、その仕事でお会い...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:29 AM

May 6, 2011

イタリア映画祭2011レポート 2011年5月3日 
隈元博樹

[ cinema , music ]

Il quinto giorno  午後からのロベルタ・トッレ『キスを叶えて』。ここまでタイトルに「キス」がついてしまえばもはやお手上げである。このフィルムは今年のサンダンス映画祭コンペ部門出品作であり、行方不明になった聖母像の頭部をシチリア・リプリーノに住む美容師見習いの少女が自分の見た夢によってその居場所を発見したことに端を発し、その「奇跡」に便乗して彼女の母親が金稼ぎに奮闘するというあらすじ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:34 AM

May 3, 2011

イタリア映画祭2011レポート 2011年5月2日 
隈元博樹

[ cinema ]

Il quarto giorno  「A pancia si consulta bene」(=「腹が減っては戦はできぬ」)。以前からとても気になっていた銀座7丁目の交詢社通りにある「銀座 梅林」でカツライス、980円。ここも昭和2年創業と歴史古く、本店のほかに銀座三越店やハワイ、羽田空港カウンター、最近では秋葉原にも小売展開しているという。自分が頼んだカツライスのカツより隣のサラリーマンが頼んだラ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:26 PM

イタリア映画祭2011レポート 2011年5月1日 
隈元博樹

[ cinema ]

Il terzo giorno  映画祭も前半を折り返す。ダニエーレ・ルケッティ『ぼくたちの生活』。「Sacher Film」設立当初からナンニ・モレッティと協働していたということは知っていたけども、このフィルムにはどこかオリヴィエ・アサイヤス、とくに『8月の終わり、9月の始め』を喚起させる瞬間が随所に存在している。それは人物をキャメラが尾行(ルケッティ曰く、「ペディナメント」と呼ぶらしい)し、ま...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:16 PM

イタリア映画祭2011レポート 2011年4月30日 
隈元博樹

[ cinema ]

Il second giorno   本日1本目はカルロ・マッツァクラーティ『ラ・パッショーネ』。昨日の『われわれは信じていた』同様、去年のヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門出品作である。さて映画監督のスランプと言えば必然的にフェリーニの『8 1/2』や北野武の『監督・ばんざい!』などの再審に付すフィルム群が思い浮ぶけれども、シルヴィオ・オルランド扮する映画監督のジャンニはフェリーニのよ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:48 AM

イタリア映画祭2011レポート 2011年4月29日
隈元博樹

[ cinema ]

Il primo giorno   GWに開催されるということで毎年恒例のイタリア映画祭も今回で11回目。今年はなぜか去年のCL決勝でインテルのスタメンにアズッリの選手がいなかったこと(マテラッツィは途中出場したけども)を思い出したり、その頃ロブ・マーシャルの『NINE』がハリウッド資本で製作されたり、あれやこれやと反芻しながら気がつけば有楽町・朝日ホール。日比谷の高架下近くにあるピザトースト発...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:43 AM

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