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September 28, 2011

『宣戦布告』ヴァレリー・ドンゼッリ
高木佑介

[ cinema, cinema]

「この世界は素晴らしい。戦う価値がある」と言ったのはヘミングウェイだった。「その後半の部分には賛成だ」と言ったのは、『セブン』のモーガン・フリーマンだった。そして、戦い疲れた元ボクサー役の彼がナレーションを務めた映画で、戦う女ボクサーにイーストウッドが投げかけた言葉は、“Tough is not enough”だった。いつか耳にしたそんな言葉をあれこれと思い返しつつ、遅ればせながら、先日の東京日...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:05 AM

ラグビーW杯2011──(5)ジャパン対カナダ 23-23
梅本洋一

[ DVD, sports]

 カナダを応援していた人たちは、ラスト10分かなり感動したのではないか。8点差からトライ、そしてコンヴァージョン失敗、最後にPGで同点……。アマチュアの選手が多いカナダは誠実なプレーで頑張った。アンフォースト・エラ−を2割減らせばジャパンを突き放すこともできたろう。一方のジャパンも、トンガ戦を反省して、まずエリア・マネジメントをしっかりやって──つまり、イチカバチカではなく、がっぷり四つに組んで─...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:09 AM

September 24, 2011

ラグビーW杯2011──(4) オールブラックス対フランス 37-17
梅本洋一

[ book, sports]

 プール戦最高の注目。このプールで2位になった方が上に行くと楽などと言われていたが、キックオフからフランスが攻め込む。だが、オールブラックスの整備されたディフェンスとフランスの「ここ一番」の球出しが遅れ得点できない。直後にオールブラックスのカウンターが決まる。20分で19-0。「2位になった方が楽」という気分がフランスに広がり、大差になるかも知れないと思われた。こういうゲームをイーヴンに持って行く...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:55 PM

September 22, 2011

『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』アンドリュー・ラウ
隈元 博樹

[ book, cinema]

このフィルムの主人公チェン・ジェンはかつてブルース・リーが『ドラゴン 怒りの鉄拳』で演じた架空の武道家である。その名前は、ブルース・リーという伝説的なスターがかつて演じたひとつのキャラクターであることを越えて、その後のカンフー映画に繰り返しその影を落とす。後にこのチェン・ジェンは、彼の死後を物語にしたり、リメイクをしたりしてジャッキー・チェンやジェット・リーによって演じられてきた。今回の『レジェン...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:35 PM

September 21, 2011

ラグビーW杯2011──(3)トンガ対ジャパン 31-18
梅本洋一

[ cinema, sports]

 もう誰かが正直に書いてもよい頃だろう。結果論なら誰にでも書けるよと言われるだろう。確かに結果は上記の通りだ。ノルマは最低2勝。相手はトンガとカナダ。そしてゲームを見た者なら誰にでも分かるとおり、まったく勝つ気配が感じられなかった。選手たちは頑張っているのだろうが、このやり方では勝てないとゲームを見ている者は確信してしまう。さらに、この4年と少しの間、W杯で2勝すると豪語し続けたのだから、それなり...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:44 PM

September 20, 2011

『ソラからジェシカ』佐向大
高木佑介

[ cinema]

 “地域発信型映画”企画の一本として、千葉を舞台に撮影された今作。だが、佐向大のこの新作短篇のベクトルは、そうした「企画もの」の枠組みを大きく越えた場所へと向けられていると言えるだろう。実際、『マッチ工場の少女』(90)を否応なしに彷彿とさせる一連の見事なショットによって映し出される落花生工場は、もちろんロケ地である千葉という土地の地域性を十二分に担っているのだが、他方で、海外からの出稼ぎ労働者が...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:48 AM

September 18, 2011

ラグビーW杯2011──(2) オールブラックス対ジャパン 83-7 ワラビーズ対アイルランド 6-15
梅本洋一

[ sports, sports]

 アイルランドが対ワラビーズ戦で見せた、勝つために戦術を絞り、そのためにチームがひとつになって戦う姿勢は見る者を単純に感動させた。もともとアイルランドはすごく誠実なチームでずっと贔屓にしていることは何度も書いたことがあるけれど、ゲーム後にオドリスコル主将が素晴らしい笑顔でインタヴューで語り続けているのを見て、とても良い気持ちがした。  このゲームは両チームともノートライに終わったのは、スコアの上で...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:10 AM

September 12, 2011

ラグビーW杯2011──(1) ジャパン対フランス
梅本洋一

[ DVD, sports]

 イングランド対アルゼンチンの13-9やスプリングボクス対ウェールズの17-16という非常に僅差のゲームがあった。前者は完全に「力比べ」であり、後者はウェールズがピーキングをこのゲームに持ってきたのに対してスプリングボクスはまだまだ発展途上という感じ。オールブラックスが対トンガ戦の前半に見せたようなパフォーマンスはどのチームも見せてくれない。  そして、JKが勝負を賭けた対フランス戦は、周知の通り...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:00 PM

September 3, 2011

『ゴーストライター』ロマン・ポランスキー
梅本洋一

[ book, cinema]

 すでにこのフィルムについてはいろいろなことが語られている。ヒッチコック的な作品、堂々とした古典的な作品、流浪を余儀なくされたポランスキーの似姿……どれも当たっている。冒頭の豪雨の中、フェリーが港に着くシーンから、無駄なショットなどひとつもないし、見事な編集で見る者の関心を惹き付けて放さない。ヒッチコック的な分類に従えば、「巻き込まれ型」の物語。前任者の死によってイギリス前首相の二人目のゴーストラ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:52 PM