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January 28, 2008

キリンチャレンジカップ 日本対チリ 0-0
梅本洋一

[ cinema , sports ]

 代表チームの前に監督名をつけるのは確かに余り格好のいいものではないが、ナンバー誌最新号の特集の通り「監督力」というのも事実だ。ましてや代表チームの監督は選手を選べる。岡田武史の代表監督復帰第一戦の相手がビエルサのチリだったのは、組み合わせとして面白い。そして、岡田がキャッチフレーズに大西鐵之祐の「接近、展開、連続」を挙げたのも、面白い。  そしてゲームは? これがまったく面白いものではなかった。...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:28 AM

January 26, 2008

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』ティム・バートン
梅本洋一

[ cinema , music ]

 ティム・バートンがこのブロードウェイ・ミュージカルの傑作に興味を持ったのは、本当に自然なことだと思う。初期の『バットマン・リターンズ』の時代から、彼は地下という空間や、その空間の持つ外界から隔絶されたほの暗い世界に異様なまでの興味を抱いていたからだ。バートンの世界というのは、ファンタジーでもドリームでもなく、そうした「心温まる」ものや「バラ色の未来」のようなものとは正反対の、どうしようもなく救い...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:29 PM

January 25, 2008

『新・都市論TOKYO』隈研吾 ・清野由美
梅本洋一

[ book , cinema ]

 あるサイトに建築家隈研吾とジャーナリスト清野由美が、汐留や六本木ヒルズを歩きながら、対話を重ねるページが連載されていた。とてもおもしろく読んでいた。東京改造に携わる側の建築家である隈研吾にジャーナリスト(決して素人ではない)清野由美が直裁的な質問をぶつけ、ときには明解に、ときには苦渋を込めて、そしてときには悔恨を表しながら、それでも正直に清野の質問に答えていく隈の言葉が興味深かったからだ。  本...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:04 PM

January 23, 2008

『人のセックスを笑うな』井口奈己
梅本洋一

[ cinema , photo, theater, etc... ]

 山崎ナオコーラの原作をぼくは読んでいない。だから原作と比較してどーのこーのとは言えない。でも、このフィルムは大好きだ。快晴の田園地帯を2両編成の電車が走り、遠くに山々が霞んで見える風景の中に住む登場人物たちの話だ。19歳の美術学校の生徒「みるめ」と、39歳のその学校のリトグラフの先生「ゆり」の恋物語だ。 「ゆり」が詳細にリトグラフを作るプロセスがいい。「みるめ」が「ゆり」の指導でリトグラフを作...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:15 PM

January 16, 2008

『東京1950年代―長野重一写真集』
梅本洋一

[ cinema , photograph ]

 本書の63ページに「表参道 青山」(1952年)と題された一枚の写真が載っている。横位置の写真がぼぼ中央で区切られ、上方にはごくわずかな雲しかない空がある。空と陸を区切るのは黒々とした林だ。青山通りから原宿駅に向けて捉えた写真。表参道の幅の広さは今のままだろう。かつてあったもの。同潤会アパートメント。まだ窓には洗濯物がはためいている。そして、おそらく明治通りから原宿よりは両側が林だったのではない...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:08 AM

January 13, 2008

ラグビー大学選手権決勝 早稲田対慶應 26-6
梅本洋一

[ music , sports ]

 慶應は早稲田を徹底的に研究してきた。ゴール前のモールに対しては低い姿勢で人数をかけ、ライン攻撃には低いタックルで応戦。そして、早稲田もボールを散らすのではなく、慶應が研究してきたフェーズを正面からついていく。だから、点差は開かない。前半風上の慶應はSOからのキックで早稲田FWを背走させ、エリアマネジメントをしっかり行い、自陣のスクラムとモールを避ける作戦。だが、早稲田は、それを避けずに常に真っ向...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:46 AM

January 12, 2008

『アメリカン・ギャングスター』リドリー・スコット
松下健二

[ cinema , cinema ]

 主人公である麻薬王フランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)と刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)は、「正義」について反対方向から実践を試みる、対をなすコインの裏表のような関係にある。  麻薬を牛耳るギャングスターは、ギャングといえども単に私欲に目が眩んで荒稼ぎしているのではなく、ある独自の「正義」に則して、麻薬事業に身を投じる。その「正義」とは、彼が15年間運転手として仕えた師であるバン...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:38 PM

三越日本橋本店
梅本洋一

[ architecture , cinema ]

 運転免許の更新を東陽町の試験場でやった帰りに、久しぶりに人形町や日本橋を歩いた。  人形町から日本橋への道は、川を隔ててずっと三菱倉庫のビルがかなり長く続いている。正面からの写真は何度も見たが、背後も側面もかなりの意匠を凝らしてある。レンタル倉庫の大きな看板が「うざい」し、もっと有効活用できそうだ。周辺には日清製粉のビルが数棟あるが、一番人形町よりのビルは、使用率が低いようだ。だが、シンプルなモ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:17 PM

January 10, 2008

『再会の街で』マイク・バインダー
松井 宏

[ cinema , cinema ]

興味深い点はひとつ、どうして彼らは旅にも出ずNYに留まり続けるのかということだ。彼らとはすなわち9.11で妻子を失って心を病んでいる元歯科医アダム・サンドラーと、かつて大学時代ルームメイトで数年ぶりに偶然彼に再会した歯科医ドン・チードル。つまりこれは恰好のロードムーヴィネタだろうということで、たとえばヴェトナムで心病んだ男たちは旅に出ていたではないか、そこでわけもわからず海を目指してみたり、どうし...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:55 AM

January 9, 2008

『東京 五つ星の肉料理』岸朝子
梅本洋一

[ book , sports ]

 かつてnobody本誌にも登場した岸朝子の新刊。もちろん「五つ星」シリーズの続刊である。だが、この本は、成功したシリーズの「続刊」という意味合いもあるだろうが、かのMichelin東京版の直後に出版された「レストラン・ガイド」である。どうしても、選択されている店や文章、そして写真の比較をしてしまう。  こうしたガイドブックには好みがあるから、当然、読者の趣味が反映されてしまうが、ぼくは、岸朝子の...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:49 PM

07-08ヨーロッパ・ジャンプ週間
梅本洋一

[ book , sports ]

 ヨーロッパ・ジャンプ週間(4hills)を見るようになって何年目だろうか? ドイツ、オーストリーの4つのジャンプ台を1週間で転戦し、王者を決める年末年始の風物詩だ。ジャンプ台の上から映し出される映像を見ると、ランディングバーン近くの黒山の人だかり(数万の観衆)に驚く。まだスカパー!がないころは、ときどき12チャンネルでライヴ中継されていたように思う。当時はハンナバルトやヴィドヘルツェルが活躍して...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:10 PM

January 6, 2008

ラグビー大学選手権準決勝
慶應対明治 34-27 早稲田対帝京 21-7
梅本洋一

[ sports , sports ]

 慶應対明治は、明治の出来のお粗末さに閉口。だってディフェンスの組織がまるでできていない。FWのサイズで劣る慶應がライン攻撃で来るのは、当然分かっていることなのに、ここでもまたFW勝負ばかりを口をしている。ゲームというのは、どうやって勝つかをまず考えるものだろうが、それには、相手をどうやって封じるのかという思考が先行する。だから慶應は、絶対的に劣っているスクラムを避けようとするだろうし、自陣を背負...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:18 PM

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