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『0課の女 赤い手錠』野田幸男

[ cinema ]

 顔面と風景が激突しその迫力が拮抗するとき、映画にみなぎるものがある。  このことはペルー密林と山岳において、ヴェルナー・ヘルツォークとクラウス・キンスキーによって試行され『アギ-レ 神の怒り』(72年)といったフィルムに結実するだろうが、そこまで遠隔地に出かけなくても野田幸男と郷鍈治と東映東京で充分実現され、『0課の女 赤い手錠』となる。  本作主演は杉本美樹。それは見間違いなく動かしようのない...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:20 AM

July 5, 2022

『あさぎり軍歌』石田民三

[ cinema ]

 東京にある国立映画アーカイブで、特集上映「東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)」が始まっている。1930年代のアニメーションから近年の大ヒット作『シン・ゴジラ』『君の名は。』(共に2016)に至るまで、日本映画史に残る数々の名作やヒット作が並ぶラインナップで、ということは、比較的上映機会に恵まれている作品が多い。うるさ型のファンが、「あの監督ならこの作品ではなくて......」だとか、「どう...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:44 PM

July 2, 2022

『トップガン マーヴェリック』ジョセフ・コシンスキー

[ cinema ]

 0.1ずつ上昇していくデジタル数字によって達成しなければいけない速度が示され、作戦成功の必要条件であるタイムリミットも同様にカウントダウンされ、越えてはいけない高度の線には目印のように地対空ミサイルが設置されている。目標は目に見えるし、見えさえすればマーヴェリックはなんとかする、だいたいそんな話だ。死んだ仲間の息子には同じ口髭が付いているからわかるようになっているし、トップガンOGOB全員につ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:11 PM

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