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April 21, 2005

『私の家は山の向こう─テレサ・テン十年目の真実』有田芳生
衣笠真二郎

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テレサ・テンが亡くなったのは10年前。その死は突然というよりも唐突であったように記憶している。歌手としての彼女の存在を忘れていたわけではなかったが、「え、死んだの?」と訝って聞き返すしかないような驚きがそこにはあった。それは不意を打たれたからではない。ゆっくりとした不気味なものが彼女の存在を飲み込んでしまったようにも感じられる、不確かな疑惑こそが彼女の死を伝えるニュースには漂っていたからである。なぜテレサ・テンはいきなり死んでしまったのか、そのような人々の疑問に答えるようにしてメディアは《テレサ・テン=スパイ説》を垂れ流して人の死を食い物にした...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:59 PM

April 16, 2005

『現金に手を出すな』ジャック・ベッケル
藤井陽子

初老のギャングであるマックス(ジャン・ギャバン)は、行きつけの店のジュークボックスや彼の第2の家(隠れ家)で「グリスビーのブルース」をかけていた。そして金魂があらわになる時にも、いつも「グリスビーのブルース」が流れていた。金塊とこのブルースは密接に結びつき、マックスもまたこのブルースから離れられない。 「金魂」で思い出すのは、同じくジャック・ベッケルの『赤い手のグッピー』だ。最後までなかなか見つけ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:46 PM

April 14, 2005

『F.O.B HOMES BOOK』F.O.B HOMES 監修
須藤健太郎

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4月に入り、街を歩いているとやたらとテンションの高い人たちを見かける。スーツを着ていれば新社会人で、私服だったら新入生だろう。始まりの予感に満ちていて、とても楽しそうだ。 この前、今年から新社会人になった友人と話していて思ったのは、「わからないことだらけでストレスが溜まる」とか言いながら、けっこう新生活を楽しんでいるということだった。とにかく前向きで、たとえば初めて名刺を持つという些細なことを彼は...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:52 AM

April 8, 2005

『四十日と四十夜のメルヘン』青木淳悟
月永理絵

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「日付けを追いかけては引き返し、手ぐり寄せては押し戻す」、主人公のあるいは作者のそんな試みは偏執狂的なまでに徹底している。主人公あるいは作者の、と言ったのは、この小説に登場する「わたし」が小説を書こうとする行動が、同時に『四十日と四十夜のメルヘン』という作品を形づくっているからである。「わたし」をめぐる物語や、私小説にすらなり切れていない日記としか呼べないような小説が、今は溢れ返っているような気が...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:18 AM

April 7, 2005

『FILING—混沌のマネージメント』織咲誠・原研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所 企画/構成
藤井陽子

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たとえば部屋の中をぐるっと見回してみると、それだけで人はかなり多くの種類の物質を目にすることができる。自らが意図して、あるいは無意識のうちに、集まっていったものとその混沌を、単に無機的に整頓するのではなく、ゆるくまとめ、ものとものとを出会わせる有機的な空間を生み出すような整理をしないか、というのが「FILING」のひとつの提案で、本書ではその実行例や、実行する際に手助けとなるひと工夫された道具、ア...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:33 PM

Champions League quarter-final 1st leg チェルシー対バイエルン・ミュンヘン 4-2
梅本洋一

前半は両チームとのプレスの掛け合いで中盤で優位を取れない。バイエルン、チェルシーともこの戦い方でここまで勝ち上がってきたわけで、チェルシーもモウリーニョ不在であってもこの戦い方を変えることはない。両チームともフォーメーションは4-5-1。だがポゼッションは次第にチェルシーが上回るようになる。マケレレ、ランパードのセンターミッドフィールダーふたりの力が、バイエルンをずっと上回り、バイエルンは、頼みの...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:11 PM

April 5, 2005

『批評と理論』磯崎新、鈴木博之、石川修武 監修
梅本洋一

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多くの部分が上下2段組で400ページ近い本書のサマリーを書くことなど不可能だろう。ふたりの建築家とひとりの建築史家が「日本‐建築‐歴史を問い直す7つのセッション」(表紙)を監修している。伊勢神宮から岡倉天心、ブルノ・タウトを経由して岡本太郎、そして監修者のひとりである磯崎新までの2000年近い「日本」の建築が、建築ばかりではなく、美術、文学など多くの視点から辿り直されている。このとても厚い書物を貫...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:15 AM

April 4, 2005

『THE INTERNATIONAL TUSSLER SOCIETY』インターナショナル・タスラー・ソサエティ
月永理絵

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まずインターナショナル・タスラー・ソサエティとは何者か、という説明から始めよう。彼らは1989年に結成されたノルウェーの3人組バンド、モーターサイコのメンバーによるサイド・プロジェクトの名前であり、発表されたアルバムのタイトルでもある。インターナショナル・タスラー・ソサエティの発足のきっかけは、あるアメリカ映画、それもウェスタン映画のサントラ制作をてがけたことによるという。そのときサントラ盤として...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:49 AM

April 1, 2005

『吉本隆明「食」を語る』吉本隆明、宇田川悟
衣笠真二郎

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「食」を語る、とタイトルにはあるけれども、インタヴュアーによる聞き語りのなかで街の名店や絶品のメニューといった固有名詞が吉本隆明氏の口に上ることはほとんどない。食べものにかんしては幼いころ母親が作ってくれた味の濃い料理、高校生時代よく飲んだというどぶろくの酒、所帯をかまえ炊事を担当するようになって工夫した調理法……などなど、グルメとはほとんど無縁と言ってよい個人的な食の思い出について隆明氏は感慨深...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:17 AM

March 30, 2005

『星屑たち──それからのアトランタ組物語』川端康生
梅本洋一

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今から9年前のCMなんて覚えている人はいないだろうな。それもカップラーメンのCMだ。若くて田舎っぽい男がふたり、「ゾノ」とか「ヒデ」とか呼んでいたやつを覚えているかい?ちょうどアトランタ五輪が終わって、あの世代のフットボーラーが大注目を集めた時代だ。もちろん、前園真聖と中田英寿がそのふたりだ。その後のふたりがどうなったかは、みんなも知っているとおりだ。でも白井博幸、松原良香、廣長雄志、路木龍次、...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:23 AM

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