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July 16, 2014

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』ダグ・リーマン
渡辺進也

 2008年ぐらいに『ジャンパー』という映画があって、これは主人公が時空を飛び越える能力を持っていて、敵からその能力を使って逃げ切るというものだった。この映画で主に展開されるのは、(実際にはあったのかもしれないが)敵との戦闘シーンではなくて、ひたすら主人公が逃げるというものであって、その能力の発揮の仕方がハードルのように跳ぶと東京からエジプトというように瞬間移動するということもあり、ハードル競技を...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:39 AM

July 3, 2014

『X‑MEN: フューチャー&パスト』ブライアン・シンガー
結城秀勇

「X‑MEN」シリーズが結局あまり好きになれないのは、プロフェッサーXが「導く」ところのミュータントと人間の共生が、つまるところミュータントだけの自律した世界(エグゼビア・スクール)をつくることに他ならないからだ。外部から隔絶した環境で、カッコつきの「マイノリティ」として認めてもらうこと。そこが本当にブライアン・シンガーの鼻持ちならないところで、かつて『スーパーマン・リターンズ』について書いたよう...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:27 PM

May 17, 2014

『ソウル・パワー』ジェフリー・レヴィ=ヒント@LAST BAUS
中村修七

1974年にザイール(現・コンゴ民主共和国)の首都キンシャサで、モハメド・アリ対ジョージ・フォアマンの世界ヘビー級王者決定戦が行われるのに先駆け、“ブラック・ウッドストック”とも呼ばれる音楽祭が、3日間に渡って開催された。 音楽祭に出演したのは、ソウル・グループのザ・スピナーズ、“ソウルの帝王”ジェイムズ・ブラウン、“ブルーズの神様”B.B.キング、“サルサの女王”セリア・クルースとファニア・オー...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:52 PM

May 10, 2014

『ニール・ヤング/ジャーニーズ』ジョナサン・デミ@LAST BAUS
田中竜輔

自らの故郷トロント州オメミーを2011年の世界ツアーのファイナルに選んだニール・ヤング。このフィルムで私たちはギターを持ったその人の姿より先に、コンサート会場マッセイ・ホールへと、自らハンドルを握って車を走らせようとするニール・ヤングの横顔を見る。ニール・ヤングに(あるいは彼の車をマッセイ・ホールまで別の車で先導する実の兄に)導れるトロントの短い旅。車を運転しながらこの片田舎での思い出を語り続ける...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:56 AM

April 22, 2014

『クローズEXPLODE』豊田利晃
渡辺進也

 くすんだねずみ色の中に灰のような白い塊がふわふわと舞っている。小さい男の子が母親に手を連れられて孤児院へと連れて入るときに降っているこの雪は冷たいとか、重いとか、そんなことは考える由もなく、ただただ乾いていて、軽い綿のように見える。そして、例えばこの雪は、この映画で後ほど出てくる、ふたりの男が殴り合いをする産業廃棄場に舞う綿ぼこりか何かとまるで同じもののように見える。この2つの場面の雪がほとんど...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:04 PM

February 23, 2014

『ハロー、スーパーノヴァ』 今野裕一郎
汐田海平

北千住を拠点とし、演劇・映画・写真等ジャンルを横断しながら、独創的な作品を生み出しているユニット・バストリオ主宰の今野裕一郎。彼が様々な手法を通して表現し続けるものは「日常」であると同時に、「寓話」でもある。   バストリオは今冬、東京を中心に、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでもツアーを行うエレクトロ・アコースティックユニットminamoとのコラボレーションでも注目された『100万回』の公演...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:06 PM

January 14, 2014

最高の映画作家、ジャン・グレミヨン
ステファン・ドゥロルム

第17回「カイエ・デュ・シネマ週間」ジャン・グレミヨン特集:2014年1月17日(金)~2月2日(日)フランス新世代監督特集:2014年2月14日(金)~2月16日(日)@アンスティチュ・フランセ東京 ジャン・グレミヨンの著作や言葉を出版することは、 彼が映画の伝道師であり、理論家であったことを明らかにするだろう  呪われるとはどういうことなのか? それは自分のことについて他のいかなる言い換えも不...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:09 AM

August 28, 2013

『不気味なものの肌に触れる』濱口竜介
結城秀勇

キャストの名前が表示されていくのと平行して繰り広げられる、染谷将太と石田法嗣のふたりによるダンスで、この作品は幕を開ける。手のひらや腕が相手の体に触れるか触れないかの距離をとるのにあわせて、ふたりの体幹の位置関係が変わっていき、石田が染谷に振れてしまうことで、そのダンスは中断される。もちろん「触れるか触れないかの距離」と書いたのは修辞に過ぎなくて、距離があるというからには触れてはいない。言ってみれ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:54 PM

June 23, 2013

『遭難者』(仮)『女っ気なし』(仮) ギョーム・ブラック
代田愛実

パリの友人の評判通り、とても面白い作品だった。個性があり、次の作品も見たいという欲求に駆られる監督の発見に、胸を躍らせた。 撮影された土地への愛着、友人を起用したキャスティング、撮影時ちょうど孤独を感じる時期だったという監督、季節や時間帯で変化する光と、脚本に書かれていない役者の突発的なアクションを大切にする姿勢・・・それら全てがこの2作品で成功している。時間を長く取る/切り取るといった配分が絶妙...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 4:28 PM

April 11, 2013

『ホーリー・モーターズ』レオス・カラックス
増田景子

かつて見た映画がある時、自分の日常にすっと寄り添ってくることがある。 初めてリアルタイムで見られるレオス・カラックスの新作、そして監督の来日とお祭り騒ぎの熱狂のなか、午前中に日仏(現アンスティチュ・フランセ東京)で行われた廣瀬純さんの映画講義(スペシャルゲストにカラックス!)を受け、そこから渋谷に移動してユーロスペースでの日本初上映を立見席で見たのは、まだ息の白かった1月末だった。 その時は霊柩車...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:50 PM

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