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November 30, 2004

ヴォルフガング・ティルマンス:Freischwimmer展

入り口でチケットを手渡すと、「剥き出しの作品が多いですので、決して手を触れないでください」と係の女性に注意を受ける。言葉の通り、壁一面に貼られた写真のほとんどが、額にも入れられず無造作にピンやクリップで止められている。剥き出しの写真の光沢が、会場のライトに反射し、思わず目を細めてしまう。入り口からすぐのギャラリー1スペースではまだ整然と並べられていた写真が、次のギャラリー2スペースでは、無作為に散...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:48 PM

November 26, 2004

『モデル』フレデリック・ワイズマン

モデルはどのようなことばを発するのだろうか。当然のことながら、雑誌やポスターなどの写真から、彼ら/彼女らの声が聞こえてくることはない。このフィルムを見ると、撮影現場においても、モデルたちの声はあまり聞こえてこない。聞こえてくるのは、専らカメラマンや監督たちの声ばかりである。彼らは、モデルの取るポーズに対し、Thatユs it! Beautiful! などと褒めたり、ポーズや表情について指示を送った...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:14 PM

「涙が止まらない放課後」モーニング娘。

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モーニング娘。はいつだってその騒がしさが魅力だった。彼女たちはこれまでずっと、過剰なまでに大げさな身振りで、白々しいほど賑やかな声音で、道徳の教科書に書かれてあるようなありきたりな言葉のみで構成された紋切り型の真実を歌ってきた。それは全然静謐なんかではなくて、嘘っぽくて安っぽくてだからこそリアルな騒音まみれの真実だ。九十年代の終わりごろに流行した「LOVEマシーン」には、カラオケのぺらぺらの伴奏で魂を叫ぶしかない多くの大衆の声にならない声が貼りついていた。だからこそ「LOVEマシーン」は広い...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:57 PM

菊地成孔クインテット・ライブダブfeut.カヒミ・カリィ@代官山UNIT

ジャズという音楽が生まれたとき、それがジャズ以外の何ものでもないとその存在自体が証明するために必要な、だが決して必要であると召喚されて始めて姿を現すものではなく自然とその体に纏っているものがある。それはおそらく対極するものとして二種類あり、そのどちらもが正しいのだろうがジャズという音楽に神が存在するとしたら彼が力を貸すのは間違いなくいかがわしさをたっぷりと湛えた黒い極の上に立つものに対してであろう...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:37 PM

November 25, 2004

『DV1』『DV2』 フレデリック・ワイズマン

『DV1』は、DV(ドメスティック・ヴァイオレンス)という一つの崩壊を迎えた人々が再生に向うための治療を映したフィルムであり、『DV2』はその崩壊からその先の破滅へと向うか、幸運な再生へと向うかの分岐であるはずの裁判をめぐるフィルムだ。 『DV1』の登場人物は殆どその被害者であり、人々はその体験に対していろいろな角度から多数で討論する。勿論、カメラは彼ら一人一人の言葉に耳を傾けるために、頻繁に切り...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:48 PM

November 23, 2004

『血と骨』崔洋一

革命の炎は交番へと向けられ、見事にそれを焼き尽くす。しかし、燃える交番から走り出た一人の警察官は、一向に怯まず、恐れず、数人の革命者達を跳ね飛ばしてしまう。交番が焼けたからってそれがどうした。彼はそう言うに違いない。 同じような光景を見た事がある。監督は崔洋一。「月はどっちに出ている」(1993年)における岸谷五朗は、勤めていたタクシー会社が燃え盛っている横、空を仰いで笑っていた。岸谷演じる姜忠雄...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:39 AM

November 22, 2004

『取るに足らぬ慰め』ジャン=クロード・ルソー

あふれる音は指向性を持たずに、あらゆる方向から一斉に降りかかる。意味を持った言葉も、コップや食器のぶつかり合う音に埋もれていく。そのなかでかすかに聞こえる、「良かったら行かないか……湖に……」。 『嵐の直前』では、露天の座敷での食事での歓談とその後の沈黙が、季節はずれの嵐の直前にあることを示し、またその嵐がいまそうである春よりも来るべき夏をより強く喚起させることに思いを巡らせている。その時間の流れ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:27 PM

November 19, 2004

『キャットウーマン』ピトフ

自ら勤める会社の陰謀に巻き込まれ、キャットウーマンとして生まれ変わったペイティエンス・フィリプッスス(ハル・ベリー)は、生まれ変わった翌日、自分の力を知らないままに彼女が恋する刑事(ベンジャミン・ブラット)のところに会いに行き、彼とバスケットボールをする。そこで、彼女は超人的な動きを見せることになるのだが、そのことに彼女はまだ気づいていない。画面ではバスケットボールをする姿が様々なアングルで写し出...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:51 AM

2004年11月15日

2004年11月15日

M性感で最初に渡す問診表に、「名前」の欄がある。お客さんはそこに本名ではなく、「わんちゃん」なり「課長」なり、自分の好きな呼び名を記入する。女の子はその問診表をお客さんと確認しながら、そのときのプレイスタイルを決めていく。予約の際あらかじめ指定されたコスチュームとこの「名前」は、お客さんがその時のM...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:20

『ソウ』ジェームズ・ワン

老朽化した地下のバスルームの対角線上に鎖で拘束された二人の男、アダム(リー・ワネル)とローレンス(ケアリー・エルウェズ)、二人の間に横たわる男の死体。その死体の手に握られたテープレコーダーで、二人は殺人ゲームの仕掛け人である「ジグソー・キラー」からのメッセージを再生する。アダムは彼に死を宣告され、ローレンスはタイムリミットまでにアダムを殺さなければ、監禁されている妻と娘を殺すと告げられる。この映画...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:12 AM

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