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December 7, 2008

ホンダF1撤退
梅本洋一

 かつて海老沢泰久の『F1地上の夢』と『F1走る魂』の2部作を読んでホンダとF1のただならぬ関係を知る者にとってホンダのF1からの撤退のニュースは本当に悲しい。本田宗一郎の不屈の魂でシャシからエンジンまで自社制作しF1に乗り込んでいく姿、そして中島悟が豪雨のオーストラリアGPで4位入賞したレースを目にした者にとって、ホンダは日産でもトヨタでもない。もちろん、BARホンダから始まった第3期の不甲斐な...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:57 PM

『日本語が亡びるとき—英語の世紀の中で』 水村美苗
山崎雄太

 十代前半で水村さんは家庭の事情によりニューヨークへと渡るも、英語に馴染むことが出来ず、家に閉じこもって日に焼けた『日本近代文学全集』を愛読していたそうだ。曰くしばしば「私は古びた朱色の背表紙を目に浮かべて心を奮い立たせた」(『私小説 from left to right』)。いっぽう、水村さんとほぼ同世代の僕の母もまた、同じように十代半ばに家庭の事情によりロスアンゼルスに渡るも、英語によく馴染み...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 2:12 PM

December 4, 2008

『秋深き』池田敏春
渡辺進也

  情報誌か何かを見ていたときに、佐藤江梨子が織田作之助原作の映画に主演するという記事があって、なんでいまごろオダサクをやるんだろうと読んでいたら、この映画の監督が池田敏春だと知った。 いま、池田敏春と聞いてどれだけの人がわかるのかは知らないけれど(実際、『秋深き』を池田敏春の最新作と銘打って宣伝している媒体はほとんどないはずだ)、日活ロマンポルノ末期にデビューしたこの監督は、ディレクター...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:42 AM

December 3, 2008

『クリスマス・ストーリー』アルノー・デプレシャン
梅本洋一

 この不思議な家族の話を要約するとかなりの文字数になるだろう。物語は単純ではない。ここでは、血縁、生と死、そして善と悪という根源的なことがらが物語のエンジンになっている。それらが複雑に絡み合って、血縁を抗いがたい求心力にした家族が提示されている。場所は、デプレシャンの他の映画同様、ルベーだ。そして、季節は、タイトルが示唆するように、クリスマス前からクリスマスにかけての数日間。散り散りになった家族は...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:59 AM

December 2, 2008

『日本語が亡びるとき──英語の世紀の中で』水村美苗
梅本洋一

 いまから10年以上も前のことになる。仕事で滞在していたパリのホテルでボーっとテレビを見ていたときのことだ。旧日本海軍についてのドキュメンタリーが放映されていた。もうよぼよぼになった旧日本海軍の将校たちのインタヴューが多く含まれていた。内容はすっかり忘れてしまったが、とても驚いたことがあった。そのお爺さんたちが全員、見事なフランス語で質問に答えていたことだ。戦前の人たちなんかは、「西欧文化」の輸入...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:28 PM

November 28, 2008

『木のない山』ソヨン・キム
田中竜輔

 上映後のQ&Aにて、客席に座っていたアミール・ナデリは自ら挙手し「魔法のような作品」と賛辞を送っていたが、まったく同意だ。素晴らしいフィルムだと思う。  夫が失踪し、生活に困窮した母親は、ふたりの娘を叔母に預け、自身もまた身を消す。その母親を待ち続けるふたりの少女は、小さなブタの貯金箱にお金が貯まったら母親が帰ってくると信じている……このフィルムはそんな状況に生きる幼い姉妹を描いた劇映画だ。もち...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:40 AM

November 25, 2008

『文雀』ジョニー・トー
梅本洋一

 ちょっと前のこのサイトにジョニー・トーの『エグザイル/絆』について、伝統工芸に到達しているとぼくは書いた。『エレクション』から『エグザイル』への道程は確かに伝統工芸へのそれだった。だが、『僕は君のために蝶になる』を見たとき、それまでのジョニー・トーのフィルムとはまったく異なるスタイルと物語を持っていたため、本当に驚いてしまった。スターが出演し、ありふれた恋愛物語がそこにあったから、ぼくはてっきり...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:55 AM

マンチェスター・シティ対アーセナル 3-0
梅本洋一

 先週のアストン・ヴィラ戦に続いてアーセナル完敗のゲーム。マンU戦に、アストン・ヴィラに敗れ、このチームの不安定さが気になっていたが、このゲームを見ると、アーセナルの症状の重さが伺える。  アーセナルが、ヨーロッパでもっともスタイルを持ったチームであることは論を待たない。ショートレンジからミドルレンジのパス交換と両サイドのスピード感溢れる上がりを中心に、スペースをついてくるアタックは、チームのメン...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:52 AM

November 24, 2008

『完美生活』エミリー・タン
田中竜輔

 長編二作目になるというエミリー・タン監督の本作は、理想とはほど遠い人生の在り方に苦悩する二人の女性を、フィクションとドキュメンタリーとの双方で被写体に選び、それを並列的に映し出したフィルムだ。実際の製作過程としては、当初は完全なフィクションとして製作されたこのフィルムの出来に不満を持ったタン監督が、後付けのようなかたちでドキュメンタリーサイドを撮影し、最終的なラストシーンがそのあとで付け加えられ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:09 PM

ラグビーテストマッチ 日本対アメリカ 32-17
梅本洋一

 テストマッチ2連戦2連勝は、ニュージーランダーやアイランダーに頼った日本代表が戦術的な的を絞ってある程度レヴェルアップできている現状を伝えているだろう。新ルールに則って、積極的にキッキングゲームを仕掛け、それにSOのウェブがうまく応え、ニコルス、ロビンスの両センターを核として安定したゲームを組み立てている結果である。ジョン・カーワンの手腕は確実で、ステップ・バイ・ステップ、日本代表を上昇させてい...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:24 AM

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